スクリーンリーダーのガイドの意味

【スクリーンリーダーのガイドの意味】

スクリーンリーダーでは、「スタートメニュー」や「プルダウンメニュー」や色々な「ダイアログ」の項目を読み上げる時に、書いてある項目名の後にその項目のガイドを読み上げます。
そのガイドの読み方によって、その項目がどのような性質であるかを判断する事が出来ます。
このガイドを良く聞かないと、その項目でどのような操作をして良いか判断が出来ません。
今回は、PC-Talker7 2.11での操作ガイドとその操作の方法を纏めておきます。

まず、PC-Talker7のガイドの読み上げを次のように設定して下さい。

1.[Ctrl+Alt+F12]キーを押してPC-Talker7の設定画面を出します。

2.[下カーソル]キーを押して行き「音声ガイドの設定 G ウィンドウ」を選択して[Enter]キーを押します。

3.[Tab]キーで項目を移動して次の用に設定します。
チェックを付けたり外したりするのには[Space]キーを押します。

「メニューの説明文をガイドする(&D) チェックなし」
「項目の操作をガイドする(&O) チェックなし」
「項目のコントロール名をガイドする(&N) チェック」
「項目のショートカットキーをガイドする(&H) チェック」

●スタートメニューとプルダウンメニューのガイド

・「メニュー」のガイド
選択されたメニュー項目にサブメニューがある場合は、PC-talkerは項目名を読んだ後に「メニュー」とガイドします。
この読み上げがある場合は、その項目にサブメニューが有りますので、[右カーソル]キーを押すか[Enter]キーを押すとサブメニューが開きます。
そして、サブメニューの一番上の先頭項目が選択されて読み上げられます。
[上下カーソル]キーでサブメニュー項目が選択出来ます。
このサブメニューを実行するのには[Enter]キーを押します。
元のメニューに戻るのは、[左カーソル]キーを押します。

・「ウィンドウ」のガイド
メニュー項目の後に「ウィンドウ」とガイドがある時は、そのメニュー項目で[Enter]キーを押しますと、「ウィザード」や「ダイアログ」が開きます。

●設定ダイアログのガイド

「設定ダイアログ」には、操作方法の違ういくつかの項目があります。
ダイアログで項目を移動するのには[Tab]キーを使います。
[Shift+Tab]キーでは、逆方向に移動出来ます。
項目名を読んだ後のガイドには、次のようなものがあります。

・文字の入力が出来る「エディットボックス」
PC-Talker7は項目名を読んだ後に「エディット」とガイドします。
エディットボックスに最初から、文字列が入力されている場合は、「エディット」とガイドした後にそれを読み上げます。
この項目では、すぐにキーボードから文字の入力が出来ます。
例としては、「保存ダイアログ」の、ファイル名などを書くところがこの項目です。
すぐに入力しますと、初期値の文字列は消えます。
初期値の文字列を編集するのには[右カーソル]キーを押します。
カーソルが「エディットボックス」に書かれている文字列の末尾に出てきます。
(IE(インターネットエクスプローラー)やネットリーダーで見ているホームページの「エディット」では[Enter]キーを押して「エディットボックス」を開かないと文字の入力が出来ません。)

・選択枝がある「コンポボックス」
PC-Talker7は項目名を読んだ後に「コンポボックス」とガイドします。
ガイドの後に、現在選択されている選択枝を読み上げます。
この項目は、項目名の後に選択枝が格納されているボックスがあります。
画面では、選択枝のボックスの右に「下向きの三角」があります。
ここの操作は、[下カーソル]キーを押すと選択枝が表示されて、[上下カーソル]キーで表示された選択枝が選択出来ます。
アプリケーションソフトによっては[Space]キーや[Alt+下カーソル]キーを押さないと選択枝が開かない場合があります。

また、示された選択枝以外の文字を入力出来る場合もあります。 ・リスト項目
PC-Talker7は項目名を読んだ後に、リストが初めから画面に表示されている場合は、「リストビュー」とガイドします。
リストが格納されているボックスだけが表示されている場合は、「リストボックス」とガイドします。
ガイドの後に、現在選択されている選択枝を読み上げます。
ここでは[上下カーソル]キーでリストが選択出来ます。
選択後に[Enter]キーを押す必要はありません。
コンポボックスと違うのは、自分で文字の入力が出来ません。

・ラジオボタン
丸印の付いた数個の選択枝があり、選択されている選択項目には丸印の中に黒丸が付いています。
PC-Talker7は、項目名を読んだ後に「ラジオボタン」とガイドし、その後に選択されている選択枝を読み上げます。
ここの操作は、[上下左右カーソル]キーで選択項目の変更が出来ます。
読み上げた、選択枝には、黒丸が付きます。

・チェックボックス
項目名の前に四角い箱があり、その項目が有効な場合は、レ点のチェックが付いています。
PC-Talker7は項目名を読んだ後にその項目にレ点が付いている場合は、「チェックボックス チェック」とガイドします。
レ点が付いていない場合は、「チェックボックス チェックなし」とガイドします。
このチェックボックスに、チェックを付けたり消したりする操作は、[Space]キーを押します。
[Space]キーを押す度に、「チェック」、「チェック なし」が切り替わります。

・スキンボタン
PC-Talker7は項目名を読んだ後に「スキンボタン」とガイドします。
ここは主に数字が入力されていて、[上下カーソル]キーで数値の増減が出来ます。

・実行ボタン。
「はい(Y)」、「いいえ(N)」、「OK」、「キャンセル」などと言うボタンです。
PC-Talker7は、そのボタン名を読んだ後に「プッシュボタン」とガイドします。
この、ボタンが選択された場合は、[Enter]キーで実行します。

・ツリー表示
PC-Talker7は「ツリービュー」とガイドします。
ツリー構造の表示がされている場合です。
親の項目が畳まれている場合は、項目名を読んだ後に「プラス」とガイドします。
親の項目が、開かれている場合は、「マイナス」とガイドします。
この項目の操作は、親の項目が畳まれている場合は、[右カーソル]キーを押しますと畳まれているサブ項目が表示されます。
親の項目が開いている場合は、[左カーソル]キーで開いているサブ項目が畳まれます。
エクスプローラーの左の画面とか、MMMail2のメールフォルダーがこの形式です。

これらのダイアログの中の項目は、それを作る方法によって、スクリーンリーダーでの読み方が違ったり、項目やガイドを読まなかったりします。
ですから、すべてのアプリケーションソフトでガイドが読み上げられるとは限りません。
ですが、音声対応のソフトでは、ほとんどの場合、読み上げが出来る様に作られていて、上記のガイドも読み上げると思います。


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