IMEの単語登録

【IME(日本語変換システム)への単語登録】

今回は、日本語変換時に出てくる語句のIMEのユーザー辞書への登録方法を書きます。
Windowsがインストールされたパソコンを購入すると、すでに日本語変換システムの「MS-IME」がインストールされています。
日本語変換システムには、このマイクロソフトの「MS-IME」のほかに、PC-Talker7で使うことが出来る日本語変換システムに、(株)ジャストシステムの「ATOK」があります。
実は、「MS-IME」より、この「ATOK」の方が文章解析に優れていて、連文節変換での誤変換が少ないようです。
もちろん有料で購入しなくてはなりませんが、オプションで専門用語の辞書などもあり、特に難しい医学用語の変換にはオプションの「医療辞書」を購入すると、変換しても出てこない難しい医学用語を自分でIMEのユーザー辞書に単語登録しなくてもすみます。
治療院などのカルテの記入にはとても便利です。

IMEのユーザー辞書に、自分で登録する語句は、読みを入力して[Space]キーを押しても漢字がなかなか正確に出てこない、難しい人名とか専門用語などです。
また、登録する語句は日本語で60文字ぐらいまですることが出来ますので自分の住所とかメールアドレス、短い文なども登録をすることが出来ます。

2012年5月現在のIMEの最新バージョンは「IME2010」 「ATOK2012」です。

●MSIMEのユーザー辞書登録。

1.[半角/全角]キーを押してIMEを起動します。
PC-Talker7は「日本語変換」と音声ガイドします。
[半角/全角]キーが無効な場合は、ワードやMyEditなどを起動すると良いと思います。
また、[Windows+D]キーを押して「デスクトップ」にフォーカスを移しても[半角/全角]キーが有効になります。

2.[Ctrl+F10]キーを押して、コンテキストメニューを開きます。
(無音で開きますので、何回も[Ctrl+F10]キーを押さないで下さい。)

3.[下カーソル]キーを押して行き「単語の登録 W」を選択して[Enter]キーを押します。
単語登録のダイアログが開きます。

4.最初は「単語(D): リッチエディット」が選択されていますので、登録したい語句を入力します。

5.[Tab]キーを一度押しますと「よみ(R): リッチエディット」に移動しますので、変換の時に使う「読み」を入力します。

6.[Tab]キーを一度押しますと、「品詞のコンポボックス」に移動します。
ここで[上下カーソル]キーで品詞を選択します。
品詞が分からない時や短い文の時は「名詞」のままで大丈夫です。

7.[Tab]キーを押して行き「登録」を選択して[Enter]キーを押します。

これで単語登録ができていますが、まだ単語登録のダイアログが開いていますので、[Tab]キーを押して行き「閉じる」を選択して[Enter]キーを押します。

ヒント
「読み」は登録語句の正しい読み方で無くてもかまいません。
例えば「河津正聲」を「@かま」と読みを書いて登録しますと、「@かま」と入力して[Space]キーを押して変換しますと「河津正聲」が出てきます。

●クリップボードへのコピーを利用して単語登録をする。

すでに文章中に書かれている語句を範囲指定して[Ctrl+C]キーでクリップボードにコピーして単語登録が出来ます。
たとえば、Excelなどの住所録からよく使う方の氏名をIMEのユーザー辞書に登録するのには次のようにすると簡単にできます。

1.名簿が書かれたExcelを起動します。

2.IMEのユーザー辞書に登録したい氏名の書かれたセルを選択します。

3.[Ctrl+C]キーでクリップボードにコピーします。

4.[Ctrl+F10]キーを押してコンテキストメニューを出し、[下カーソル]キーで「単語の登録 W」を選択して[Enter]キーを押します。
(ATOKでは[Ctrl+F7]のショートカットが使えます。)

5.単語登録のダイアログが開いて「単語のリッチエディット」と音声ガイドがあります。
今回はクリップボードにコピーした氏名がすでに入力されていますがPC-Talker7は、この時点では入力されている語句を読みません。

6.[Tab]キーを押して「読みのリッチエディット」を選択して、読みを入力します。
読みはなるべく短い方が良いのですが、忘れてしまうと使い物にならないので、いつでも思い出せるような読みにします。
たとえば、登録する氏名が「山田 太郎」だとしますと、読みは「@やまだ」とします。
「@」を読みの先頭に付ける理由は、通常の文章を書いている中で、山田さんと書きたい場合に単に読みを「やまだ」で登録しておくと、「山田さん」と書きたいのに変換すると「山田 太郎さん」と変換されてしまう煩わしさを回避するためです。

7.読みを入力したら[Enter]キーを押して文字を確定してから[Shift+Tab]キーを押して「単語のリッチエディット」に戻りますと、すでに入力されている語句を読み上げますので、「山田 太郎」と確認が出来ます。

8.[Tab]キーを押して行き「登録」を選択して[Enter]キーを押します。
この場合は、単語登録のダイアログが閉じて、Excelの画面に戻ります。

●短い文を登録する。

1.MyEditやMS Wordを起動します。

2.登録したい短い文を60字以内で正確に書きます。
(2行の文章は登録出来ません。)

3.書いた短い文を範囲指定して[Ctrl+C]キーでクリップボードにコピーします。

後は上の方法で単語登録します。

自分の住所やメールのアドレスをこの方法で登録して置くと便利です。
住所の読みは「@じゅうしょ」とか「@j」としておきます。
私のメールの一番最初に書いてある「こんにちは、河津です。」は「@こ」で登録してあります。
色々と応用を考えて下さい。


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