ファイルとフォルダーとドライブ

【「ファイル」と「フォルダー」と「ドライブ」の説明】

●ファイル

パソコンで扱う「データー」は「ファイル」と言う形で保存されています。
この「ファイル」は、会社の事務所などにある文書のファイルを想像していただければ結構です。
ただし、パソコンの「ファイル」は、文章だけではなく「画像」や「動画」のデーターとか「音声」や「音楽」のデーターなどもあります。
また、「プログラム」などもファイルになっています。
これらの「ファイル」の属性を区別するために、ファイルの名前のあとには「拡張子」と言う、ピリオドの後に3文字または4文字のアルファベットを付けます。
例えば、文字だけのテキスト文書には「.txt」と言う拡張子が付いています。
主な拡張子には次のような物があります。
Word2010:.docx、エクセル2010:.xlsx、音声ファイル:.wav、.mp3、画像ファイル:.gif、.jpgなどがあります。
また、プログラムの実行ファイルは.exeとなっています。
ただし、この拡張子は、単なる監修で付けられているもので、自分で好きな拡張子を作ることが出来ますので、アプリケーションごとに付けられている場合が多く、現実には多数の拡張子が存在します。

●フォルダー

これも会社などにある、文書を整理しておく「フォルダー」を想像してもらえば良いと思います。
ハードディスクに沢山の「ファイル」を雑然と入れておいたのでは、必要なファイルを探し出すのが大変ですよね。
そこで、同じようなファイルを整理して保存するために「フォルダー」をハードディスクドライブの中や「サブフォルダー」をフォルダーの中に作ります。

これを説明する例としてよく「整理ダンス」が使われます。
整理ダンス全体が「ハードディスクドライブ」です。
引き出しが「フォルダー」です。
1つの引き出しの中を仕切って、ここは「半そでのTシャツ」ここは「長袖のTシャツ」などと整理して入れますね。
この仕切りを「サブフォルダー」と言います。
「サブフォルダー」の中にはまた「サブフォルダー」が作れます。
このように「フォルダー」の中に「サブフォルダー」を、またその中に「サブフォルダー」を作って行くと、ちょうど樹木が幹からだんだんと枝分かれしていくのと似ているので、これを「ツリー構造」と言います。

Windows7では、初めから、文書ファイルなどは「マイ ドキュメント」フォルダー、写真などは「マイ ピクチャ」フォルダー、音声ファイルは「マイ ミュージック」フォルダー、テレビ録画や動画は「マイ ビデオ」フォルダーにそれぞれ保存するようにフォルダーが用意されています。

●ドライブ

パソコンで、新しく文章などを書いている時は、パソコンのメモリ上で作業しています。
ところが、このメモリは「RAM(ランダムアクセスメモリ)」ですので、パソコンの電源を切ってしまうと、内容が失われてしまいます。
これでは、せっかく作った文章が無くなってしまいます。
そこで、これらの「ファイル」を保存しておく場所が必要です。

現在では、堅い(ハード)な円盤に磁気塗料を塗って、それを高速で回転してデーターの読み書きをする「ハードディスクドライブ(HDD)」が、保存先の主流です。 このHDDに保存したデーターはパソコンの電源を切っても、その内容は失われません。
ファイルをフォルダーなどに保存することを「セーブする」と言います。
また、ハードディスクなどからメモリに読み込むことを「ロードする」と言います。

現在のノートパソコンに付いているハードディスクの容量は、250GBから750GBぐらいまであります。
デスクトップパソコンや外付けのHDDには、2tB(テラバイト)を超える大容量なものもあり、値段も10,000円ぐらいで購入出来るまで安くなっています。
このハードディスクドライブ(HDD)に「フォルダー」や「サブフォルダー」を作って、色々なデーターファイルを保存しておきます。
OSのWindowsを初めとして、色々なアプリケーションソフトもこのハードディスクに保存して使います。
OS(オペレーションシステム)のWindowsをハードディスクにコピーして使用出来るようにすることを、「セットアップする」と言っています。
アプリケーションソフトをハードディスクにコピーして使えるようにすることを「インストールする」と言っています。

この他にもパソコンには、光センサーでデーターをCDやDVDから読み取ったり書き込んだりするドライブが付いています。
ネットブックパソコンなどにはこの光ドライブは付いていないモのがあります。

これらの「ドライブ」は「Cドライブ」「Dドライブ」などと呼ばれています。

しかし、この1、2年の間に、大容量のフラッシュメモリを使ってデーターを保存する、SSD(ソリッドステートドライブ)が普及してきました。
これは、ハードディスクと違って、ディスクを高速で回転するという機械的な動作が付いていませんので、衝撃にも強く、故障もほとんどありませんし、騒音もなく、データーの読み取りも高速で出来ます。
最近のSSDは、コントローラーやキャッシュを組み込むことによって、従来の速度低下や寿命の短さも改善されているようです。
ただし、まだハードディスクに比べて値段が高いのが欠点です。
しかし、携帯して歩く小型のノートパソコンは近い将来、ほとんどがこの「SSD」になると思われます。
このために、最近では「ドライブ」と言う言葉を使わないで、「ストレージ」という言葉を使うことも多くなっています。


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