7.電源を入れてファンの音の大きさを調べます

取り付けた250GBのハードディスクには、Windows7 HomePremium 64bitがインストールされています。
システム構成を変えていませんので、パソコンの電源を入れれば、そのまま起動するはずです。

ケースの前面の右端の下の方に有る、パソコンの電源ボタンを押します。
あれっ、ファンが回らない!
この電源、Antec Tp-550には、電源コネクタの脇に、電源のオン、オフのボタンが有りました。
オンの方にボタンを倒します。
もう一度、パソコンの電源ボタンを押します。
ファンが回りました。
しばらくして、Windowsの起動音がして、「PC-Talker7を組み込みました」と音声が出ました。
正常にWindowsが起動したようです。

でも、ケースファンの音はかなり大きいですね。
音が耳障りになるかどうかは、個人差が有ると思うのですが、この風音は、私にとってはかなり大きな音です。
今、メインで使っている、ミドルタワーのデスクトップのパソコンの方がかなり静かです。
もっとも、このSilverStoneのケースは、Antecのケースのように「静音」をうたっている訳では無いので、仕方が無いのですが、3つの12cmのケースファンを取り替えたら、少しは静かになるかもしれません。

「静音」をうたっているケースファンを探すことにします。
まず、パソコンパーツのネットショップで、12cmのケースファンを検索します。
何百とリストが出てきますが、面倒でも一つずつ、読んで行きます。
「静音」と書かれているファンをピックアップします。
「超静音」と書かれているファンが有りました。

●Scythe(サイズ) KAZE-JYUNI 800rpm
回転数が800回転で、風料が40.17cfm、ノイズが10.7dB。
ノイズが20dB以下だと「静音」というようです。
webで検索してみますと、かなり評判は良さそうです。
1個810円でしたので3つ買いました。
明くる日に届きました。

早速、換装します。

ケースの天板を外して、3.5インチベイと5.2インチベイを取り外します。
ファンケーブルをコネクタから外します。
ケースファンは、ケースの外側から、四隅をタッピングネジで止めてあります。
このネジは、かなり堅いので、ドライバーを押しつけながら、少しずつ回して取ります。
4つのネジを取りますと、ファンがケースから外れます。
このケースファンの内側には、防塵用のフィルターが取り付けてあります。
同じように四隅をタッピングネジで止めてありますので、外します。
この防塵フィルターは12cmファンであれば、どのファンミも取り付けが出来るようです。
3つのケースファン全てを取り外します。

新しいファンを取り出して、まず防塵フィルターを取り付けます。
ファンが回った時に、風が出てくる方向を、間違えないようにします。
ファンの側面には矢印で風の向きの方向が示されていますが、見えないと分かりません。
通常は、モーターのある中心部を支えているフレームが有る面の方に、風が出て来るようです。
指でファンを、クルクルと回して、何も指に当たる物が無い方から、反対側に風が流れます。
ですから、このケースの場合は、吸気にしますので、防塵フィルターは、フレームの有る方に取り付けます。

ファンには、新しい、タッピングネジが付いていますが、前のネジが使えますので、そのまま使います。
タッピングネジは、自分でネジ山を切りながら入って行くネジで、ファンの四隅にあいている穴に、ネジ山を切ります。
ファンの本体はプラスチックですので、割合簡単にタッピングが切れますが、最初にビスを斜めに入れると、斜めにネジ山を切ってしまいますので、注意が必要です。
そのまま斜めにビスを入れてしまいますと、後のネジ穴が合わずに、苦労します。

3個のファンを換装して、ケーブルをつないで、3.5インチベイと5.2インチベイを元に戻して、天板をはめます。
ケースに電源ケーブルなどを接続して、パソコンの電源スイッチを押してみます。

だいぶ静かになりましたが、私にはまだ駄目ですね。
このケースのファンには、防塵フィルターが付けられていますので、どうしても風切り音は大きくなりますね。
でも、吸気で防塵フィルターを取ってしまうのは、今までのケースで、防塵フィルターにたまっている埃の量を見ていますので、取り外してしまう気にはなれません。


ファンの回転数を500回転にした
●Scythe(サイズ) KAZE-JYUNI 500rpm
というのが有りました。
このファンのノイズは7.5dBと非常に小さいですね。
風量も24.5cfmと少ないですが、この小さなケースに、12cmファンが3つも付いているので、冷却は何とかなるかも知れません。
購入してみることにします。

この800rtmのファンは、2台のミドルタワーのケースファンが、もう2年も使っていますので、これに交換することにします。

新しいファンが届きました。
換装します。

静かになりました!!
この音ならばこのケースは使ってゆけますね。

このケースの風の流れは、煙突効果と言って、両側面から外気を吸入して天板の背面寄りにあいている風穴から、外に出すようになっています。

新しい500rpmのファンにしても、この風穴からちゃんと風が出てきますので、大丈夫だと思います。
このシステムのCPUの消費電力は65Wですので、この状態では長く使っていても、天板から出てくる風が暖かくなることは無いようです。
でも、新しくするCPUは95Wですので、もし、熱がこもる時には、背面に排気のファンを付けたりすることを考えます。
あるいはCPUクーラーを取り替えても良いかも知れませんね。

このケースに、新しいシステムを乗せることにします。


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