6.マザーボードを取り付けます

自作で使うデスクトップ用のマザーボードの主な大きさは、次の3つの規格があります。
・ATX:305mm ×244mm。
・マイクロATX:244mm ×244mm。
・Mini-ITX:171mm ×171mm。
大きさが大きい程、当然拡張性が大きくなります。
パソコンケースによって、装着出来るマザーボードの大きさの規格が決まっています。
SilverStone SST-GD04には マイクロATX規格のマザーボードが装着出来ます。
前のケースの Antec NSK1380もマイクロATX規格ですので、そのまま、そっくり、移動が出来る事になります。
まず、I/Oパネルを取り付けます。
ケースの背面から見て、右の方に、オーディオの6つのジャックが、出てくる穴が来るような位置を確認します。
ケースの内側からI/Oパネルをはめ込みます。
外した時と同じように、パネルの4辺を、ケースの内側からかなり強く押しながら、しっかりとはめ込みます。
ケースの背面に、パネルの4辺のリブが、均等に出ていればOKです。

はめ込みが不完全ですと、少し押しただけで、すぐに外れてしまいます。
次は、ケースの底面に有る、マザーボードを止めるスペーサーをチェックします。
このスペーサーは、マザーボードがケースの底面に接触して、ショートなどを起こさないように、ケースの底面から、マザーボードを浮かしている物です。
スペーサーにはビス穴が有り、マザーボードにあいている、ビス穴と一致した位置に取り付けられています。
このケースは、マイクロATX専用ですので、すでに7個のスペーサーが取り付けられています。
マザーボードには、もう一つのビス止め用の穴が有り、ケースの底面にはこれに対応する位置に、付属のスペーサーを取り付けるビス穴が有ります。
でも、この位置は、マザーボードによっても違うみたいですので、今回は、7つのスペーサーだけを使うことにします。
スペーサーに合うネジを、ネジの袋の中から探します。
ネジの頭の下に、ワッシャみたいな物が付いているネジがそうです。
必ず、スペーサーに手回しで入ることを確認します。

同じネジを7個探します。
ケースの中に散らかっている、電源ケーブルや、ケースから出ている、スイッチなどのケーブルを、ケースの外側に出しておきます。
うっかりすると、ケーブルが、マザーボードの下に入り込んでしまいます。
そうしますと、せっかく取り付けたマザーボードを、取り付け直さないとならないので、マザーボードの下のケースの底面を、手で触って、必ず何も無いことを確認します。
このケースは、とてもマザーボードが、取り付けやすいです。
上から、そっとマザーボードをスペーサーの上に置きます。
I/Oパネルの穴に、マザーボードの、いろいろなポートがはまるように、マザーボードを、背面の方にずらします。
オーディオの6個のポートやディスプレーケーブルを接続するポートなどが、きちんとI/Oパネルの穴から出ていることを、手で触って確認します。
マザーボードをビスでスペーサーに止めます。
マザーボードの基盤のビス止め穴をそっと手で触って確かめます。
冬場の静電気が起こりそうな時には、マザーボードを触る時は、必ず体の静電気を逃がします。
用意したビスを、手で差し込んで、スペーサーのビス穴に当たっていることを確かめて、ドライバーをあてがって回します。
最初の1個が止まれば、後は割合簡単に止めることが出来ます。
注意することは、ネジをマザーボードの上に落としますと、「眼」を借りないとなかなか探せませんが、決してそのままにしないで必ず探し出します。
マザーボードがしっかりと取り付けられましたら、ケーブル類を接続して行きます。
このマザーボードは、コネクタのある場所が分かっていますので、どんどんと接続して行きます。
まず、大きなコネクタが付いているメイン電源ケーブルを差し込みます。
コネクタの差し込む向きは決まっていて、逆の方向では入りません。
無理に差し込みますと、ピンが折れたり曲がったりして壊れますので、絶対に強引には差しません。
向きが合っていれば、スッと入ります。

入った後は、カチッと音がするまで、しっかりと押して差し込みます。
次は、CPUの4ピン補助電源ケーブルです。
ケースの正面から見て、マザーボードの右側の端のI/Oポートに近いところに有ります。
カチッと音がするまで、しっかりと差します。
CPUクーラーの大きさによっては、マザーボードを取り付けてからでは、差すのが難しい時もありますので、取り付ける前に、このケーブルだけは差し込んでおく場合もあります。
ケースの正面パネルから出ている、USBとオーディオ端子のケーブルを差します。
ケースの正面から見て、マザーボードの左端に有ります。

これも場所が分かっていますので、「眼」無しで大丈夫です。
ファンケーブルを接続します。
このケースには、標準で3つのファンが付いていますが、このマザーボード上には3ピンのファンケーブルを、接続するコネクタが1つしか有りません。
ケースに付属している4ピン大コネクタから、分岐するコネクタを使います。
書くファンのケーブルを、付属のコネクタの3本の分岐ケーブルに接続します。
そして、電源ユニットから出ている4ピン大電源のコネクタに接続します。
後は、ケースの電源スイッチや、リセットスイッチ、LEDランプの細かなケーブルを接続するのですが、細かいし、プラスマイナスの向きを合わせないと駄目なので 「眼」を借ります。
Asusのマザーボードには、これらの細かなコネクタ類を纏めて接続してから、マザーボードに差し込む、Q-Connectorが付属していますので、そのコネクタに、電源スイッチなどのコネクタを差し込んでもらいます。
「眼」もこれは何回もやっていますので、さすがになれていて、スイスイとやってくれます。

マザーボードのSATAコネクタに、SATAケーブルを差します。
3.5インチベイをケースに取り付ける前に、ハードディスクにSATA電源ケーブルとSATAケーブルを接続しておきます。
このコネクタも逆方向では差し込めませんので、入らない場合は向きを変えます。
強引に差し込むとコネクタを壊します。

3.5インチベイをケースに取り付けます。

5.2インチベイもケースに取り付けます。
DVDドライブにSATA電源とSATAケーブルを接続します。

これで良いかな?
最終チェックをして、ケースの上蓋を乗せて固定します。
パソコンをプリンターラックに乗せます。
パソコンのI/Oパネルにディスプレーケーブル、USBキーボード、スピーカーケーブルなどを接続します。
最後に電源ケーブルを挿して、コンセントに接続します。

次はいよいよ電源を入れます。


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