Bluetoothキーボード

■Bluetooth接続のハードウェアキーボードについて、何回か連載をします。

iPadを操作して行く中で、やはりタッチパネルに出てくる、ソフトキーボードで長い文章を書くのは、かなり時間もかかりますし面倒です。
そこで、「パソコンで使い慣れているハードウェアキーボード」が使いたくなります。

現在は、Bluetooth接続の、持ち運びに便利で軽い折りたたみキーボードが沢山販売されています。
そこで、今回は私が持っている、折りたたみキーボードをいくつか紹介して、それらのBluetoothキーボードとiPadやiPhoneなどのペアリングの方法を書きます。

なお、Bluetooth接続のハードウェアキーボードにはVoiceOverがオンの時にだけ使える便利なショートカットキーが沢山あります。
たとえば「ホーム」のアイコンを選択して実行したり、ローターの項目をキーボードで操作したりなど、ジェスチャーの代わりの操作が出来ます。
ジェスチャーが苦手の方は、Bluetoothキーボードのショートカットキーを覚えればiPadの操作が楽に出来ます。
ただし、Bluetoothキーボードによっては、ショートカットキーが制限されたり、全く使えない機種もありますので、購入時は注意が必要です。

私の持っているBluetoothキーボードです。

●リュウド RBK-3200BTi:折りたたみキーボードの定番で、キーの打点感も非常に良く、使いやすいのですが、折りたたみの蝶番のところが弱く、壊れやすい欠点があります。
5年間で2個も壊れました。
キータッチは、ノートパソコンと同じパンタグラフ方式です。
電源は、単4の乾電池2本で動作します。
乾電池を除いた重量は134gです。

●iClever-03 Ever Clever:最近評判が良い折りたたみキーボードです。
3つ折りで、観音開きになり、キーの大きさも良く、打点感もよく、蝶番のところも壊れにくそうです。
本体は、アルミボディでしかも180gと軽く出来ています。
キータッチは、ノートパソコンと同じパンタグラフ方式です。
電源は充電式のバッテリーです。

●WeKey Pocket:かなり特殊なキーボードです。
2つ折りにしたときの厚さが6mmとiPadと同じ厚さで、すごく薄く重量も95gしかありません。
開いた時の厚さ3mmと薄いので、上の2つのキーボードの、パンタグラフ方式のキーの打点感とは、まるで違います。
キーにタッチすると、「ピッ」と音がします。
左右のキーが、折りたたみ部分で仕切りが入りますので、タッチタイピングをする時に指の運び方に、慣れが必要になります。
でも、両手でタッチタイピングが出来る方には、そんなに違和感は無いと思います。
95gと言う軽さが魅力です。

■Bluetoothキーボードを、iPadとペアリングをします。

iPadで、Bluetoothキーボードを使うには、まずそのデバイス(iPhoneやiPadなど)とペアリング(接続設定)をする必要があります。
ペアリングは、最初に一度行なえば、次回からは自動的にペアリングを行なったiPadなどに接続されて、すぐに使うことが出来ます。

1.iPadのロックを解除して、使えるようにします。

2.「ホーム」のアイコンから、「設定」を選択して、[1本指のダブルタップ]をして開きます。

3.タッチパネルの左側を上から、[1本指のスライド]をして、「Bluetooth」を選択して、[1本指のダブルタップ]をしてひらきます。

4.「Bluetooth off」とガイドがありましたら、タッチパネルの右側を上から[1本指のスライド]をして、「Bluetooth off」を選択して、[1本指のダブルタップ]をして、「Bluetooth on」にします。

5.タッチパネルの左側に、現在ペアリングされているBluetooth機器の名称が出ています。

6.接続したいBluetoothキーボードの電源をONにします。
私の使っている、3つのキーボードは、折りたたみを開きますと、電源がONになります。

7.Bluetoothキーボードをペアリングモードにします。
これは機種によって、操作が異なりますので、そのキーボードのマニュアルなどで、確認をしてください。
・RD3200は折りたたみを開いた状態で、左の上の方に3mmぐらいのペアリングボタンがありますので、3秒ぐらい押し続けますと、ペアリングモードになります。
・iClever-03 Ever Cleverは[FN+C]キーを押しますとペアリングモードになります。
・WeKeyPocketは[FN+P]キーを押します。
8.iPadの左側にペアリングをしたいキーボードの名称が出ますので、[1本指のスライド]で選択して、[1本指のダブルタップ]をします。

9.ペアリングが成功しますと、そのキーボードが「接続済み」になります。

10.iClever-03 Ever Cleverはペアリングの後で、iOSで使用する場合は[FN+E]キーを押してiOSモードにします。
WeKeyPocketは[FN+I]キーを押してiOSモードにします。
この操作をしないとキー操作が出来なくなるようです。

注意:ペアリングには、タイムアウトがありますので、キーボードをペアリングモードにしたら、素早くiPadのタッチパネル上で、その機器を選択して、[1本指のダブルタップ]をしてください。
また、キーボードの機種によっては、ペアリングの段階で、iPadのタッチパネルに6桁ぐらいの数字が表示されて、その数字をBluetoothキーボードから入力しないと、ペアリングが完了しない物があります。
このような機種の時は、自分はBluetoothキーボードの数字キーの上に指を置いて、眼の見える方に、タッチパネルに表示された数字を読み上げてもらって、入力すると、タイムアウトにならずにペアリングが成功します。


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