まず、「ファイル」です。
この「ファイル」は、会社の事務所などにある文書のファイルを想像していただければ結構です。ただし、パソコンの「ファイル」は文章だけでなく「画像」のファイルとか「音声」のファイルなどもあります。また、「プログラム」などもファイルになっています。これらの「ファイル」を区別するためにファイルの名前のあとには「拡張子」と言う3文字のアルファベットが付いています。例えば、文字だけのテキスト文書には「.txt」と言う拡張子を付けます。
次は「ドライブ」です。
この「ファイル」の数がドンドンと増えてきますと、それを保存しておく場所が必要になります。この「ファイル」はパソコンに理解させるために最終的には0と1にする事が出来ます。ですから、これを保存しておくための物としては「磁気テープ」などが適しています。事実、初期のパソコン(パーソナルコンピューター)では普通のカセットテープにプログラムなどの「ファイル」を保存していました。でも、ご存知のようにカセットテープは聞きたい曲を探しだすのがたいへんですね。これと同じように、カセットテープでは必要な「ファイル」を検索するのが大変です。そこで、この磁気テープを少し厚くしてドーナッツ型にした物を回転させる事にしました。この円盤を「ディスク」と呼びます。そしてこれを回転させてデータを読み取る機械を「ドライブ」と言います。
始めは8インチの大きさがありましたが、5インチになり現在ではプラスティックのケースに入って3.5インチになりました。これが「3.5インチフロッピーディスク」です。ところがこの「3.5インチフロッピーディスク」の容量は1.44メガバイトしかありません。この容量では現在のパソコンのファイルの大きさや数には対応しきれなくなりました。
そこで、硬い(ハード)な材質の円盤に磁気塗料を塗った「ハードディスク」が出来ました。現在の材質はガラス板のようです。これで、高速回転が出来て読み取りのスピードが早くなり、容量も大きくなりました。この「ハードディスクドライブ」が現在のパソコンで、ファイルを保存するものの主流になっています。現在のパソコンに付いているハードディスクの容量は、20ギガバイトから250ギガバイトぐらいまであります。
この他にもパソコンには、光センサーでデータをCDやDVDから読み取ったり書き込んだりするドライブが付いています。これらの「ドライブ」は「Aドライブ」「Cドライブ」「Dドライブ」などと呼ばれています。(「3.5インチフロッピーディスク」の「Aドライブ」は付いていないパソコンが多くなりました。)これらのデータを保存しておく「ディスク」を「メディア」(媒体)と呼んでいます。
次は「フォルダ」です。
これも会社などに在る文書を整理しておく「フォルダ」を想像してもらえば良いと思います。ハードディスクに沢山の「ファイル」を雑然と入れておいたのでは必要なファイルを探しだすのが大変ですよね。そこで、同じようなファイルを整理して保存するために「フォルダ」を「ハードディスク」の中に作ります。
これを説明する例としてよく「整理ダンス」が使われます。
整理ダンス全体が「ハードディスクドライブ」です。引き出しが「フォルダ」です。1つの引き出しの中を仕切って、ここは「半そでのTシャツ」ここは「長袖のTシャツ」などと整理して入れますね。この仕切りを「サブフォルダ」と言います。「サブフォルダ」の中にはまた「サブフォルダ」が作れます。このように「フォルダ」の中に「サブフォルダ」を、またその中に「サブフォルダ」を作って行くと、ちょうど樹木が幹からだんだんと枝分かれしていくのと似ているので、これを「ツリー構造」と言います。この「フォルダ」は自分で作る事が出来ます。そしてこの中に、自分で作った「ファイル」を整理して保存しておきます。