はじめに

Windows10の操作の連載を始めたいと思います。
2015年7月29日にWindows10が正式にリリースされ、今後1年間は、Windows7とWindows8.1からのWindows10への無償アップデートが出来ます。
皆さんのパソコンにも、Windows10へのアップデートを促すメッセージが出てきていると思います。
ただし、メーカー製のノートパソコンを使っている方は、ご自分の使っている機種がWindows10にアップデート出来るかどうかを、メーカーのホームページなどで確認した方がよいと思います。
アップデートをした後で、思わぬトラブルに見舞われる恐れがあります。
特にWindows7のパソコンを使っている方は注意してください。

スクリーンリーダーの「PC-Talker」も2015年10月にPC-Talker10が発売されました。
そこで、今回はPC-Talker10を使って、「視覚障害者のWindows10操作」を連載します。

●使用するパソコン。
使用するパソコンは、自作のデスクトップパソコンと、新しく購入したWindows10タブレットの「マイクロソフト Surface 3 Wi-Fi モデル」を使います。
この講座は、主にこの「Surface 3」のWindows10タブレットを中心に書いてゆきます。

●「Surface 3 Wi-Fi モデル」の簡単なスペックを書いておきます。
このタブレットは2015年10月9日に日本での発売が始まったばかりの機種です。
・OS:Windows10 Home 64bit。
・CPU:Atom x7-Z8700 1.6GHz コア数 クアッドコア。
・メモリ:4GB。
・記憶容量:128GB SSD。
・本体カードスロット:マイクロSDカード。
・本体インターフェイス:USB3 (フルサイズ)。
・バッテリー性能:リチウムイオン ビデオ再生 10時間。
・センサー:加速度センサー。
・統合ソフト:Office Home and Business Premium(Office2016)。
・マイク:あり。
・画面性能:画面サイズ 10.8 インチ 液晶タイプ 画面解像度 1920x1280 ppi
タッチペン 10点マルチタッチ有効。
・ネットワーク:Wi-Fi(無線LAN) IEEE802.11a IEEE802.11b IEEE802.11g IEEE802.11n
IEEE802.11ac。
・Bluetooth:Bluetooth4.0。
・カメラ:背面カメラ 背面カメラ画素数 800 万画素
前面カメラ 前面カメラ画像数 350 万画素。
・GPS:あり。
・サイズ・重量:幅×高さ×奥行 267×8.7×187mm 重量 622g。
・カラー:シルバー。

このSurface 3 Wi-Fiモデルは、まだ、家電量販店では売られていないようです。
購入出来るのは、マイクロソフト ストアだけのようです。
価格は88,344円でした。
少し価格が高いのですが、30日間無条件の返品が出来る安心料も含まれています。
これが、後で役にたちました。

このほかに「Surface 3」には「Surface 3 4GLTE モデル」があります。
こちらはSIMカードが入れられて、Wi-Fi環境が無い所でもインターネットが出来ます。
価格はWi-Fiモデルの1万円高です。
ただし、2015年10月現在では、OSがWindows8.1です。
Windows10モデルの発売は未定だそうです。

※自作パソコンのスペックは「視覚障害者のWindows8.1操作 はじめに」を参照してください。

■Windows10のエディション。
Windows10のエディションは、スマートホン用などを除けば、以下の4つです。

1.Windows10 Home 32bit 64bit。
これは、個人ユーザー向けのエディションです。

2.Windows10 Pro 32bit 64bit。
これは、小規模企業と個人ユーザー向けのエディションです。
Homeとの違いは、セキュリティが強化されているようです。

3.Windows10 Enterprise。
これは、大企業向けのエディションです。

4.Windows10 Education。
これは、教育機関向けのエディションです。
個人ユーザーが購入出来るエディションは、1と2だけです。