タッチ点字入力 4 編集操作
「タッチ点字入力」の起動中の、編集操作について書いておきます。
「タッチ点字入力」の起動時でも、「フリック」の操作は出来ますが、「タッチ点字入力」の指を画面から移動してしまいますと、タッチのポジションがずれてしまい、文字の誤入力が発生してしまいます。
そのため、フリック操作をした場合は、改めて、8本指のタップをして、タッチポジションを再認識させないとならない場合があります。
これは少し面倒なので、フリック操作を使わずに、「点字コマンド」を使う操作を書きます。
「点字コマンド」の一覧は、「PC-Talker8」のマニュアルの中の「12 Windows8.1 タッチ操作解説 メニュー」の「12の10の11 点字コマンド入力」を参照してください。
ここでは、文字入力時に必要な基本的な「点字コマンド」の使い方を書いておきます。
■IMEのオンとオフ
- 「日本語変換」モードにするのは、次のようにします
「左右の親指」をタップした後に、右手の人差し指 4の点をタップします。
「日本語変換」とガイドがあります。
- 「半角固定入力」モードにするのは、次のようにします。
左右の親指を同時にタップします、次に右手の中指 5の点をタップします。
「半角」とガイドがあります。
半角カタカナの入力になりますが、MSIMEでは、固定入力にならず、変換が行なわれてしまうようです。
ATOKでは、固定入力になります。
■漢字変換と未確定文字の確定と取り消し
- 漢字に変換を行なうには、日本語変換にして、文字を入力して、右手の親指 スペースの点をタップします。
次候補を出すには、もう一度右手の親指 スペースの点をタップします。
変換した漢字を確定するのは、左手の親指 エンターの点をタップします。
確定文字列を読み上げます。
次の「点字コマンド」でも、確定できます。
左手の人差し指と右手の親指 1 スペースの点。
- 変換中の文字列をクリアするのは次のようにします。
右手の薬指と右手の親指 6 スペースの点。
漢字に変換されている場合は、ひらがなに戻り、もう一度タップしますとクリアされます。
完全にクリアされた場合は、「クリア」とガイドがあります。
キーボードの[Esc]キーの入力と同じです。
視覚障害者の場合は、タッチ点字入力でも、連文節入力ではなくて単文節で変換をして行く方が、確実で速く文章が書けるのは、キーボードの時と同じです。
- 誤入力した文字を直後に一文字だけ削除するのは、次のようにします。
右手の人差し指と右手の親指 4 スペースの点。
削除した文字を読み上げます。
キーボードの[BackSpace]キーと同じです。
■カーソルの移動と確定文字の削除
「タッチ点字入力」を起動中でも、「左右にフリック」でカーソルの移動が出来ますが、慣れないと、タッチ位置がずれてしまい、もう一度「8本指のタッチ」をして、タッチポジションを再認識させないと文字が正確に入力出来なくなります。
これは、少し面倒なので、「点字コマンド」でカーソルの移動をします。
- カーソルを行頭に移動するのは、次のようにします。
左手の人差し指と中指と親指と右手の人差し指と中指と薬指 1 2 4 5 6 左の親指の点。
キーボードの[Home]キーと同じです。
「行頭」とガイドがあります。
- カーソルを行末に移動するのは、次のようにします。
左手の人差し指と親指と右手の中指 1 5 左手の親指の点。
キーボードからの[End]キーと同じです。
「行末」とガイドがあります。
- カーソルを右に移動するのには、次のようにします。
左手の中指と右手の親指 2 スペースの点。
[右カーソル]キーと同じです。
カーソルが移動した文字を、読み上げます。
- カーソルを上の行に移動するのは、次のようにします。
左手の中指と右手の中指と親指 2 5 スペースの点。
[上カーソル]キーと同じです。
カーソルが移動した文字を読み上げます。
- カーソルを下の行に移動するのは次のようにします。
左手の薬指と右手の薬指と親指 3 6 スペースの点。
[下カーソル]キーと同じです。
カーソルが移動した文字を読み上げます。
- カーソル位置の文字を削除するのは、次のようにします。
右手の中指と親指 5 スペースの点。
[Del]キーと同じです。
削除した文字ではなくて、削除後のカーソル位置の文字を読み上げます。
- カーソル位置の前の文字を削除するのは、次のようにします。
右手の人差し指と親指 4 スペースの点。
[BackSpace]キーと同じです。
削除した文字を読み上げます。
●編集中の文章に、大幅な変更を加える場合は、一度「タッチ点字入力を」終了してから行なった方が、編集しやすいかも知れません。
- 「タッチ点字入力」の終了は、次のようにします。
左手の人差し指と中指と薬指と右手の人差し指と中指と薬指 1 2 3 4 5 6の点の「6本指で下にフリック」。
または、片手の「5本指で下にフリック」します。
「キーアシスト」とガイドがあり「タッチ点字入力」が終了します。