■Windows8の特徴

Windows8の全般的な特徴については、インターネットで「Windows8の特徴」とか「Windows8.1の新機能」などをキーワードにして検索をすれば、詳しく書かれた多くのホームページが見つかりますので、それらを参照して下さい。
ここでは、スクリーンリーダーで使用するのに関係がある特徴を、いくつか簡単に書いておきます。

その1

Windows8の大きな特徴の一つは、UI(ユーザーインターフェース)が、Windows7などに比べて大きく変わったことです。
色彩やアイコンのデザインなどもきれいになったようです。
でも、画面が見えない視覚障害者には、認識する事が出来ませんね。
このUIの大きな変更は、Windows8からディスプレーの画面にタッチして、操作が出来る機能が加わったためです。
でも、この画面タッチ機能は2013年10月現在のPC-Talker8では対応していません。
タッチ操作機能を持ったディスプレーを備えたノートパソコンも、だんだんと増えてきていますので、近いうちには、スクリーンリーダーも対応することになると思います。

その2

Windows8には、スタートメニューが無くなりました。
と言っても、アプリケーションソフトを起動するショートカットが、無くなったわけではありません。
ただ、今までのように、[Windows]キーを押しても、スタートメニューはポップアップされません。
これは、スクリーンリーダー使用の視覚障害者には、アプリケーションの起動操作をするのに大変不便になりました。
そこでPC-Talker8には、「マイスタートメニュー」と言う従来のスタートメニューを表示する機能が、標準で組み込まれました。
これで、PC-Talker8をインストールしたパソコンでは、Windows8でも[Windows]キーを押せば、従来通りのスタートメニューのポップアップが出てきます。
NVDAなどを使って、PC-Talker8を使わない場合は、「ClassicShell」と言うフリーのスタートメニューを表示するソフトを、インストールする必要があります。
Windows8.1には、画面上に、「スタートボタン」が付いたみたいですが、これをクリックしても、従来のスタートメニューは出てきません。
Windows8.1では、最新の「ClassicShell4」でないと対応はしていません。
でも、この最新バージョンは、日本語対応版が2013年10月現在では有りません。
日本語バッチとして「ja-JP.dll」を入手して、ClassicShellがインストールされているフォルダーに置きます。
これでスタートメニューが日本語になります。
でも、近いうちに、日本語対応版は出てくると思います。

その3

Windows8のアプリケーションソフトは大きく2つに分類されています。
一つは、Windows7などで使われていた、従来のアプリケーションソフトで、パソコンショップなどで購入が出来るものです。
これらを、「デスクトップアプリ」とよびます。
このデスクトップアプリは、Windows7で使われていたアプリケーションソフトのほとんどが使用出来るようです。
PC-Talker8を初めとして、音声対応のソフトはこの「デスクトップアプリ」に含まれます。
もう一つは「Windowsストアアプリ」と呼ばれる物で、マイクロソフトのストアからしか入手する事が出来ないソフトです。
無料、有料を問わずストアアプリを入手するのには、Microsoftのアカウントが必要になります。
つまりApple社の「アプリ」とよばれるものと同じ性質の物です。
Apple社のIOSには「Voiceover」と言うスクリーンリーダーが、標準で備わっていて、これらの「アプリ」のいくつかは音声対応になっています。
しかし、Windows8のストアアプリはまだ音声対応にはなっていません。
Windowsにも、「Narrator」と言うスクリーンリーダーの機能があり、Windows8ではこの機能が大幅に良くなっていますが、まだまだ実用にはほど遠いようなきがします。
この、ストアアプリには、近い将来対応するスクリーンリーダーも出てくると思います。

その4

Windows8の起動と終了は、かなり高速です。
私のシステムでは、電源ボタンを押してから、「PC-Talker8が組み込まれました」とガイドがあるまでに25秒ぐらいしかかかりません。
終了は、数秒で電源がきれます。
速いのが好きな私には、うれしい限りです。

注意
Microsoftのアカウントは、スクリーンリーダーだけを使って取得するのはなかなか面倒です。
Windows8のノートパソコンのセットアップの時にも必要になりますので、事前に眼の見える方の助けを借りて、取得しておくことを強く勧めます。


 前の項目へ   視覚障害者のWindows8操作へ戻る   次の項目へ