Windows7からエクスプローラーに「ライブラリー」という機能が設けられました。
この「ライブラリー」の概念を説明するのはなかなか難しいのです。
ところがこのライブラリーによってパソコンのファイル管理の方法が、大きくしかも便利に変わっていくと思います。
「Windows Media Player」には、以前から「再生リスト (Playlists)」という機能があります。
これは、パソコンのハードディスクに取り込んだ、オーディオファイルの中から、自分の好きな曲だけを「再生リスト(Playlists)」にリンクしておくと、色々なライブラリーの中から、いつでも好きな曲だけを聴くことが出来ると言う機能です。
この「再生リスト 」に登録された曲の実データーはこの「再生リスト(Playlists)」フォルダーには無くて、実際に曲の実データーが保存してあるフォルダーのファイルのリンクのショートカットが書かれているだけです。
この方法を、Windows7では、エクスプローラーにも導入しました。
つまり、ハードディスクの色々な所に、ばらばらに保存されているフォルダーを、ライブラリーに登録しておけば、スタートメニューの「ドキュメント」などのフォルダーを開くだけで、一元的に管理が出来ると言うことです。
具体的に書きます。
[Windows]キーを押してスタートメニューを出して、[右カーソル]キーを一度押して[下カーソル]キーを押してゆくと次のメニュー項目があります。
「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」
このメニュー項目がエクスプローラーのライブラリーを開くショートカットです。
例えば「ドキュメント」を選択して[Enter]キーを押して開きますと、このドキュメントライブラリーに登録されたフォルダやファイルが開きます。
初めから登録してあるフォルダーは、Cドライブの中の「ユーザー」フォルダーの「自分のユーザー名」フォルダの「マイ ドキュメント」フォルダーです。
「ピクチャー」も「ユーザー」フォルダの中の「自分のユーザー名」フォルダーの「マイ ピクチャー」フォルダが開きます。
「ミュージック」もユーザーの中の「自分のユーザー名」フォルダーの「マイ ミュージック」フォルダーが開きます。
これだけですと大して便利だとは思われないのですが、次のようなことをするとかなり便利だと思います。
インターネットエクスプローラー(IE)でファイルをダウンロードしますと、Windows7ではデフォルトで次のフォルダに保存されるようになっています。
保存場所は、Cドライブの「ユーザー」フォルダーの「ユーザー名」フォルダーの「ダウンロード」フォルダーです。
この「ダウンロード」フォルダーをライブラリーの「ドキュメント」に追加しておきますと、スタートメニューの「ドキュメント」を選択して[Enter]キーを押しますと、「マイ ドキュメント」フォルダーの中身と一緒に開きます。
これらのライブラリーの中のフォルダーやファイルは、「Windows Media Player」の時の「再生リスト(Playlists)」と違って、「削除」を実行したりしますと、本体の方のフォルダやファイルも削除されてしまいますので注意をして下さい。
つまり、このライブラリーだけで一元的にファイルの管理が出来る訳です。
私のデスクトップのようにいくつもハードディスクが付いているパソコンではそれぞれのドライブにある、よく使うフォルダーを、ライブラリーに追加して置けば、いちいちエクスプローラーでドライブを選択しなくても、「ドキュメント」だけでファイル管理が出来て便利です。
色々な使い方が出来ると思いますので、工夫をしてみて下さい。