このパス(Path)と言う言葉は、最近のWindowsパソコンでは、あまり使われなくなりましたが、Windowsの前のMS-DOSの時代では、このパスが分らないとパソコンが扱えませんでした。
このパス(path)が、Windows7になってまた少し重要になってきました。
それはファイル管理に、「ライブラリー」の機能が導入されたためです。
例えば「ドキュメント」に表示されているフォルダーやファイルは、「マイ ドキュメント」フォルダーにあるフォルダーやファイルだけではなくて、色々な場所にあるフォルダーやファイルが同時に表示されているからです。
そこで、これらのフォルダーやファイルの本当の保存先を知る必要が生じる時が多くあります。
パス(path)と言う語句は「道」と言う意味ですが、パソコンで使う場合は「道順」と言う意味で使用します。
つまり、ファイルのある場所を示す道順を記述したものです。
河津は何処に住んでいますか?
「東京都八王子市○○町○○丁目○○−○○番地」に住んで居ます。
この住所に当たるものがファイルのパス(path)にあたります。
次のような記述を聞いたことがあると思います。
C:\Program Files (x86)\KSD\PCTalker\マニュアル\01 概要.txt
これが「01 概要.txt」と言うファイルのある場所の道順を示した「パス(path)」です。
では、このパスの記述でどうしてファイルのある場所が分るのかを説明します。
まず、記述の要領は私の「住所」の記述と同じだと言う事を頭に入れておいて下さい。
記述の最初の「C:」の説明です。
「C:」とは、Cドライブを表しています。
私の住所の「東京都」と同じです。
ファイルがDドライブにあれば「D:」となります。
私が神奈川県に住んでいれば「神奈川県」になります。
次の「\」(円マーク)の説明です。
「¥」(円マーク)は、「ルート」を表す記号として使われます。
「\」は日本だけの記号で、欧米では「\」(逆スラッシュ)を使います。
前にも書きましたがフォルダーは階層構造(ツリー構造)になっています。
つまり、ドライブの中にフォルダーがありその下にサブフォルダーがありその下にまたサブフォルダーがあると言う構造です。
「¥」は、その階層構造の一番上の階層を表します。
具体的に書きますと、エクスプローラーを起動してCドライブを選択して[Enter]キーを押してCドライブを開いたときに、画面に出ているフォルダーやファイルのリストにあると言うことを表しています。
上のパスの記述ではC:\Program Files (x86)となっていますので、エクスプローラーでCドライブを開いた時の画面にある「Program Files (x86)」と言う名前のホルダーと言う意味になります。
次の\KSDはまた、\がありますので、前のProgram Filesの一番上の階層のKSDと言うフォルダーを意味しています。
つまり、エクスプローラーでProgram Files (x86)を開いた時のリストの中にある KSD と言う名前のホルダーと言う意味です。
これで分るように、「01 概要.txt」のパスの
C:\Program Files (x86)\KSD\PCTalker\マニュアル\01 概要.txt
は、エクスプローラーで 「01 概要.txt」と言うファイルを開く手順を記述したものでもあります。
具体的に開き方を書きます。
[Windows+E]キーを押して、エクスプローラーを起動します。
「C:」つまり[上下カーソル]キーでCドライブを選択し[Enter]キーを押します。
Cドライブの直下にあるフォルダーのリストが表示されますので、[上下カーソル]キーで「Program Files (x86)」を選択して[Enter]キーを押して開きます。
「Program Files (x86)」フォルダーの中にあるサブフォルダーやファイルのリストが表示されますので[上下カーソル]キーで「KSD」を選択して[Enter]キーを押して開きます。
次は同じく[上下カーソル]キーで「PCTalker」を選択して[Enter]キーを押して開きます。
次は同じく「マニュアル」を選択して[Enter]キーで開きます。
この中に「01 概要.txt」のファイルがあります。
「01 概要.txt」のファイルで[Enter]キーを押しますと、関連付けされたアプリケーションでこのファイルが開き、ファイルの内容が表示されます。
通常は「MyEdit」が起動すると思います。
この「パス」はパソコンの使用者が、ファイルを探す道順ばかりでは無く、パソコン自体がファイルを見付ける道順でもあります。
つまり、パソコンはこの「パス」が無いとファイルを見付けられないのです。
エクスプローラーでパスが知りたいフォルダーやファイルを選択します。
[Shift+Application]キーを押します。
コンテキストメニューが開きますので[上下カーソル]キーで「パスとしてコピー A」を選択して[Enter]キーを押します。
そのフォルダーやファイルのパスがクリップボードにコピーされます。
MyEdditなどを起動して貼り付けますと、「パス」が分かります。
これでドキュメントの中のファイルなどを選択しますとファイルの説明のところでパスを読み上げて、ファイルの保存場所が分かるようになります。