メニューバーの操作

【アプリケーションソフトのメニューバーの操作】

パソコンで、色々なことをするためには、「アプリケーションソフト」と言うWindows上で動作する別のソフトを起動して行ないます。
例えば、「メール」をしたい時にはMMMail2やMyMail2などのメールの送受信が出来る、アプリケーションソフトを起動します。
そして、このアプリケーションソフトを操作するのには、画面に出ている「メニューバー」の各項目の「プルダウンメニュー」を使って行ないます。

ただし、最近のアプリケーションソフトには、Microsoft Officeに見られるような「リボン」とよばれるGUI(グラフィカル ユーザー インターフェース)を使っている物も出てくるようになりました。
しかし、スクリーンリーダーで使用出来るアプリケーションソフトには、まだ「メニューバー」を使っているものが多くあります。
そこで、この「メニューバー」の使い方を簡単に説明しておきます。
アプリケーションソフトによって、このメニューバーの項目は、違いますので、今回は「MMMail2」を例にして説明をします。

1.MMMail2を起動します。
「メニューバー」は画面の上の方に、いくつもの項目が横に一行に並んで書かれている所です。

2.[Alt]キーを押しますと「メニューバー」の一番左端の項目が選択されます。
Pc-Talker7は「ファイル F トップメニュー」と音声ガイドします。
この操作を「メニューバーにフォーカスを移す」と言います。

3.メニューバーにフォーカスがある場合に、メニューバーをを終了するのには、もう一度[Alt]キーを押します。
PC-Talker7は「メニュークローズ」と音声ガイドします。

4.[左右カーソル]キーで、メニューバーに書かれている項目を移動します。

5.MMMail2には次のような項目があります。
PC-Talker7は、次のように読み上げます。
「ファイル F トップメニュー」「編集 E トップメニュー」「検索 S トップメニュー」「メール M トップメニュー」「ツール T トップメニュー」「ウインドウ W トップメニュー」「その他 O トップメニュー」。

6.[左右カーソル]キーで各項目を選択して、[下カーソル]キーまたは[上カーソル]キーを押しますと、その項目にたたまれている「プルダウンメニュー」が画面に表示されます。
この、プルダウンメニューの、それぞれの項目を、「コマンドメニュー」と言います。
PC-Talker7はこのプルダウンメニューの一番上の「コマンドメニュー」を読み上げます。

7.[上下カーソル]キーでプルダウンメニューの「コマンドメニュー」が選択出来ます。
[下カーソル]キーを押して行きますと、プルダウンメニューのコマンドメニューを上から順に移動選択して行きます。
[上カーソル]キーを押して行きますとプルダウンメニューのコマンドメニューを下から順に移動選択して行きます。

8.選択した、コマンドメニューで[Enter]キーを押しますと、そのコマンド(命令)が実行されます。

●具体的に例を書きます。

1.[Alt]キーを押してメニューバーにフォーカスを移します。
「ファイル F トップメニュー」が選択されます。

2.[下カーソル]キーでプルダウンメニューを出します。

3.PC-Talker7は、プルダウンメニューの一番上のコマンドメニューを「送受信 D Ctrl+[M]」と読み上げます。

4.そのまま、[下カーソル]キーを押して行きますと、「リモートメールの受信 P」「リモートメールの受信と削除 U」と読む上げるコマンドメニューがありますが、ここは低い音程で読み上げると思います。
この低い音程で読み上げた、コマンドメニューは、現在実行が不能であることを示しています。
[Enter]キーを押しても何の動作も起こりません。

5.さらに[下カーソル]キーを押して、読んで行きますと「終了 X Alt+[F4]」と言うコマンドメニューがあります。
これは、MMMail2を終了するコマンドですが、[下カーソル]キーを押してここまで行き着くのは、多くの[下カーソル]キーを押さないとなりません。
ですから、選択したいコマンドメニューがプルダウンメニューの下の方にある場合は、[上カーソル]キーを押してプルダウンメニューの下の方から移動してゆくと、速く選択出来ます。
つまり、MMMail2の終了コマンドを選択するのには、プルダウンメニューを開いてから[上カーソル]キーを押せば速く選択出来ます。

6.コマンドメニューの最後に「メニュー」と音声ガイドがあるところがあります。
例えば、[Alt]キーを押してメニューバーにフォーカスを移して[右カーソル]キーで「メール M トップメニュー」に移動して[下カーソル]キーで「アドレス帳へ追加 B メニュー」のコマンドメニューの所です。

7.このコマンド名を読み上げた最後に「メニュー」とガイドがあるところでは、そのコマンドメニューには、「サブメニュー」があると言うことを示しています。

8.[右カーソル]キーまたは[Enter]キーを押しますと「サブメニュー」が表示されます。
ここでは次のようなサブメニューがあります。
「From: F」「To: T」「Cc: C」「Reply To: R」「全員: A」これらのサブメニューは[上下カーソル]キーで選択出来ます。

9.サブメニューも[Enter]キーを押して実行します。

10.コマンドメニューの後に「ウィンドウ」とガイドのあるところは、別のウィンドウが開きます。

11.プルダウンメニューが開いている状態で、[Esc]キーを押しますと、「メニューバー」にフォーカスが移動します。
PC-Talker7はその移動したメニューバーの項目名をガイドします。

12.コマンドを実行するか、[Alt]キーを押しますと「メニューバー」が閉じます。
PC-Talker7は「メニュークローズ」とガイドします。

各コマンドを実行した時のアプリケーションの動作については、そのアプリケーションのヘルプやマニュアルを参照します。


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