PC-Talkerの便利な音声コピー

【PC-Talkerの便利な音声コピー】

PC-Talkerには、すごく便利な「音声コピー」と言う機能があります。
これは、PC-Talkerが直前に読み上げた内容を、テキスト文字列としてクリップボードにコピー出来ると言う機能です。
ショートカットキーは[Ctrl+Alt+S]キーです。
([Ctrl]キーと[Alt]キーを同時に押しながら[S]キーを押します。)

例えば、サポーターに「こんなエラーメッセージが出たのですが、どうしたら良いですか?」と質問をする場合などには、そのエラーメッセージを、音声で聴いただけでは、正確には書けないものです。
そこでエラーメッセージが、読み上げられた直後に[Ctrl+Alt+S]キーを押しますと、そのエラーメッセージが、クリップボードにコピーされますので、質問メールなどに[Ctrl+V]キーで貼り付ければ、正確なエラーメッセージが書かれた質問メールが出来ることになります。

種明かしをしますと、私がパソコンの操作手順などを書いている時などに、メニュー項目を書いて、「ここで[Enter]キーを押します。」などと言う時のメニュー項目のコピーにも、この機能を使っています。

ただし、メニュー項目を音声コピーするのには、少しコツが必要です。
例えば、MMMail2で、メニューバーの「メール M トップメニュー を選択します」と書きたい場合に、カーソルキーでメニューバーの「メール M トップメニュー」を選択して[Ctrl+Alt+S]キーを押しますと、音声コピーされた内容は「メニュークローズ」となってしまいます。
これは、メニューバーの項目にフォーカスがある場合に、[Ctrl+Alt]キーを押すと、この中に[Alt]キーが含まれているために、メニューバーが、「メニュークローズ」と音声を出して閉じてしまうためです。
そこで、音声コピーは直前に発生された「メニュークローズ」と言う音声を、音声コピーしてしまいます。
これでは、コピーしたいメニュー項目名が音声コピー出来ません。
これを、回避するのには[Alt]キーを押さなければ良いのですから、[Ctrl+Alt]キーの代替キーの[Ctrl]キーの2回押しをすれば良いのです。
つまりメニュー項目などを音声コピーするのには[Ctrl+Alt+S]キーを使わずに[Ctrl]キーを2回押してから[S]キーを押します。

PC-talker7 2.11では、[Ctrl]キーを2回押しますと「コントロール オルト」と音声ガイドがありますが、これは音声コピーされなくなったようです。

もし、[Ctrl]キーを2回押して[S]キーを押した時に「コントロール オルト」と音声コピーがされてしまう場合は、AOKメニューの「PC-Talkerの設定」の「ユーザー補助 U ウィンドウ」の「代替キーが有効になったときの通知方法(&G) 音声ガイド」で「ビープ」に変更します。
これで[Ctrl]キーを2回押すとピッピッとビープ音が鳴るようになり「コントロール オルト」とはガイドされません。

もう一つ、高度なテクニックを書きます。
PC-Talker7 2.11は、過去に出力したログを20件まで記憶しています。
(メモリの関係で、20件より少ない場合もあります。)
この、20件を全部クリップボードにコピー出来ます。
ショートカットキーは[Ctrl+Alt+Win+S]キーまたは[Ctrl]キーの3回を押してから[S]キーを押します。
どんな時に使うかと言いますと、例えば、メニューバーの項目を左から順に読み上げておいて、[Ctrl+Alt+Win+S]キーを押しますと、一度でメニューバーの項目が全部クリップボードにコピーされます。
ただし、その前に音声出力されたログもコピーされていますので、[Ctrl+V]キーで貼り付けた後で、余分な文字列を削除しないとなりません。

もう一つ。
[Ctrl+Alt+PageUp]キーを押して行きますと、音声ログの履歴を、1つずつさかのぼって、読み上げます。
音声コピーしたい、必要なログが、読み上げられましたら、[Ctrl+Alt+S]キーを押してクリップボードにコピーします。
この機能を使いますと、読み上げた、エラーメッセージなどを、閉じてしまった後でも、エラーメッセージの音声コピーが出来ます。

(画面にエラーメッセージが再表示される訳ではありません。) PC-Talkerの音声コピーは便利ですので、どんどん使って下さい。


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