起動している複数のソフトを切り替える

【起動している複数のアプリケーションソフトを切り替える】

Windowsでは、複数のアプリケーションソフトを同時に起動しておいて、それを自由に切り替えながら使用出来ると言う大きな特徴があります。
この起動している複数のアプリケーションソフトを切り替えて使用することを、「タスクを切り替える」と言います。
例えば、メールを送受信する「メーラー」や、ホームページを見る「ブラウザ」や文章を書く「ワープロやエディタ」などを同時に起動しておいて、読んでいるメールの一部や、今見ているホームページの内容の一部を、コピーして、タスクを切り替えて、エディタなどに貼り付ける事が出来ます。

「タスク」の言葉の意味を説明しておきます。
「タスク」とは「仕事」と言う意味です。
コンピューターでは、OS(オペレーションシステム)が制御出来る物を言います。
アプリケーションソフトだけではなくて、プリンターやCD-ROMなどのドライバーなども含まれます。
複数のタスクを扱うことを、「マルチタスク」と言います。
これは、Windowsの大きな特徴の一つです。
最近のWindows7ではCPUの性能も上がり、搭載できるメモリの容量も大きくなり、ストリーミングでラジオ放送を聴きながら、あるいは、「ミュージック」フォルダーに保存した、お気に入りの音楽を聴きながら、スクリーンリーダーを使ってメールを書くなどのことが、何の支障も無く出来るようになりました。

アプリケーションソフトのタスクの切り替えの方法を二つ書きます。

●その1。

二つ以上のアプリケーションソフトを起動します。
たとえば、MMMail2とマイエディットを起動します。
この状態では、後から起動したMyEditが画面に出ています。
[Alt+Tab]キーを押しますと、MMMail2が画面に出てきます。
PC-Talker7は、そのソフトの名称を読み上げます。
もう一度[Alt+Tab]キーを押しますと、前に画面に出ていたMyEditが画面に出てきます。
3つ以上のアプリケーションソフトが起動している場合は、次のようにします。
[Alt]キーを押したままで、[Tab]キーだけを押して行きますと、現在起動しているアプリケーションソフトの名称を次々に読んで行きます。
画面に出したいアプリケーションソフト名を読み上げたところで[Alt]キーを離します。
この動作を、「そのアプリケーションソフトをアクティブにする」と言います。
画面に出ていないアプリケーションソフトはどこにあるのかと言いますと、画面の左下の方にある「タスクバー」にアイコンとなって表示されています。

●その2 。

Windows7では、複数のアプリケーションソフトを起動した状態で、[Windows+T]キーを押しますと、画面下の「タスクバー」が選択されます。
これを「タスクバーにフォーカスを移す」と言います。
[左右カーソル]キーで起動中のアプリケーションソフトのアイコンを読み上げますので、アクティブにしたいアプリケーションソフトの名称が読み上げられたところで[Enter]キーを押しますと、それがアクティブになって画面に出てきます。

具体的な使い方を一つだけ書きます。

1.MMMail2を起動します。

2.[F6]キーを押して「新規メールの作成のウィンドウ」を開きます。
この状態で、MMMail2と新規作成のウィンドウの画面が起動していますので、[Alt+Tab ]キーを押して確認してみてください。

3.[Alt+Tab]キーを押して、MMMail2を画面に出します。

4.[Tab]キーを押して、「メール表示内容の文字入力」を選択します。

5.「Dゼミ講座 その5」で読んだ、適当な場所を範囲指定して[Ctrl+C]キーでコピーします。

6.[Alt+Tab]キーで「新規メールの作成」をアクティブにして、貼り付けをしたいところにカーソルを移動して、[Ctrl+V]キーで貼り付けをします。
これで、有益なホームページのアドレスを教えてもらったメールから、そのURLをコピーして新規メールに貼り付けて、他のお友達などに教えるようなことも出来ます。

もう一つ便利なPC-Talker7のショートカットキーを書いておきます。
[Ctrl+Alt+2]キー:現在起動しているタスク数と、その名称を読み上げます。
これは、特に多くのアプリケーションソフトを起動して、作業をしていた場合に、Windowsを終了したい時などに、このショートカットを使って、まだ起動しているアプリケーションソフトを確認します。
そして[Alt+tab]キーを使って起動しているアプリケーションソフトをアクティブにして、一つずつ終了してから、Windowsをシャットダウンします。
起動しているアプリケーションソフトがなくなりますと、次のように音声ガイドします。
「起動中のアプリケーション なし」
この音声ガイドを確認してから、Windowsをシャットダウンしますと、起動中のアプリケーションソフトが終了出来ないために、Windowsがシャットダウン出来ないなどと言うことが、無くなります。


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