記録したマクロが、どんなプログラムとして記述されているか見てみましょう。
1.「小遣帳.xls」を起動しておきます。
2.[Alt+T]キーを押してメニューバーの「ツール(T)」のプルダウンメニューを出します。
3.[上下カーソル]キーで「マクロ(M)」を選択して[右カーソル]キーでサブメニューを出します。
4.[上下カーソル]キーで「Visual Basic Editor(V)」を選択して[Enter]キーを押します。(Alt,T,M,Vです)。
5.「Visual Basic Editor」のウィンドウが別に開きます。
ExcelのマクロはこのVisual Basic Editorを使って記述しますが、スクリーンリーダーではエディタの本文の読み上げをしません。本文はテキストデータですので「ファイルのエクスポート」を使って取り出し、MMエディタやMyエディットなどのエディタで編集をします。
6.[Alt+V]キーでメニューバーの「表示(V)」のプルダウンメニューを出します。
7.[上下カーソル]キーで「プロジェクト エクスプローラ(P)」を選択して[Enter]キーを押します。(Alt,V,Pです)。
8.「プロジェクト エクスプローラ」が選択されていますので、[下カーソル]キーで一番下の「標準モジュール プラス」を選択します。
9.この項目は最後に「プラス」と読みますのでフォルダが畳まれています。[右カーソル]キーを押して、フォルダの下の層を開きます。
10.[下カーソル]キーを押しますと「Module1」と読み上げます。これが、今記録して組み込まれたマクロです。
11.「Module1」を選択して[Enter]キーを押します。
画面では、記録されたマクロの本文が選択されていますが、スクリーンリーダーは読みません。ここで文字キーなどを押さないで下さい。マクロに余分な文字が入力されて、プログラムが壊れます。
12.[Alt+F]キーを押してメニューバーの「ファイル(F)」のプルダウンメニューをだします。
13.[上下カーソル]キーで「ファイルのエクスポート(E)」を選択して[Enter]キーを押します。
14.ファイルの保存画面が開きます。
ファイル名は「Module1」になっています。変えてもかまいませんが後で変えることも出来ますので、このままで良いと思います。拡張子は[.bas]となります。
15.[Tab]キーで保存する場所を確認してから、[Tab]キーを押して行き「保存」を選択して[Enter]キーを押します。
16.お使いのエディタに拡張子[bas]を関連づけておいて下さい。
関連づけの方法は「Kゼミ講座」を参照して下さい。
17.マイコンピュータなどで「Module1.bas」を選択して[Enter]キーを押します。
18.次の様に記述したマクロが表示されます。
--ここから
Attribute VB_Name = "Module1"
Sub 日付抽出()
Attribute 日付抽出.VB_Description = "マクロ記録日 : 2008/5/2 ユーザー名 : masana"
Attribute 日付抽出.VB_ProcData.VB_Invoke_Func = "t\n14"
'
' 日付抽出 Macro
' マクロ記録日 : 2008/5/2 ユーザー名 : masana
'
' Keyboard Shortcut: Ctrl+t
'
Range("A1").Select
Selection.AutoFilter
Selection.AutoFilter Field:=1
Selection.AutoFilter Field:=1, Criteria1:=">=2008/4/1", Operator:=xlAnd, _
Criteria2:="<=2008/4/30"
Range("A3").Select
End Sub
--ここまで
19.上のマクロを説明します。
マクロは、VBAで書かれたプログラムです。
Sub 日付抽出()
から
End Sub
の間に書かれた行を上から順番に実行して行きます。
行頭に[']がある行はコメント行で、実行はされません。
ユーザー名のmasanaはそれぞれ自分のユーザー名になります。
思ったより簡単な記述でしたね。