4-4 オートフィルタのキーボードマクロを作る

マクロとは、いろいろな操作手順を纏めておいて、その手順を1度に実行する簡単なプログラムの事です。ExcelやMSワードにはこの機能があります。何回も同じ操作を繰り返して行なう必要がある時など大変便利です。

今回は、たぶん多く使うことになると思われる、オートフィルタで日付範囲を抽出するマクロを作ってみましょう。

Excelには、キーボードから行なったCellの選択やメニューバーの各項目のプルダウンメニューの各コマンドの操作を、VBAというExcel内蔵のプログラミング言語を使って、プログラムとして記述する機能があります。これを「キーボードマクロ」といいます。
このプログラム(マクロ)をショートカットキーなどに登録しておきますと、オートフィルタの日付範囲の抽出がショートカットキーを押すだけで出来ます。

[キーボードマクロの作り方]
今回はオートフィルタの日付範囲の抽出を行ないますので、キーボードからの操作手順を間違いなく出来る様にしておいて下さい。
間違えた操作をしますと、その操作もキーボードマクロに記述されます。

1.「小遣帳.xls」を起動します。
メニューバーの「データ(D)」の「フィルタ(F)」の「オートフィルタ(F)」で[Enter]キーを押してチェックが外れていることを確認しておいて下さい。

2.[Alt],[T]キーを押してメニューバーの「ツール(T)」のプルダウンメニューを出します。

3.[下カーソル]キーで「マクロ(M)」を選択して[右カーソル]キーでサブメニューを出します。

4.[上下カーソル]キーで「新しいマクロの記録(R)」を選択して[Enter]キーを押します。設定画面が出ます。

5.「マクロ名(M): Macro1」と言います。ここは、これから作るマクロの名前を入力します。デフォルトとして「Macro1」という名前が付いています。このままでもかまいませんが、今回は「日付抽出」と付けておきます。(IMEをオンにして入力します)。入力したらIMEをOffにします。

6.[Tab]キーを押して次の項目に行きます。「ショートカット キー(K):」と言いますので[Ctrl]キーと組み合わせる英文字を入力します。
ただし、[Ctrl]キーと組み合わせてすでに使用している英文字がありますのでそれは避けないとなりません。使われていない英文字はあまりありません。[e]、[t]、[j]、[m]ぐらいです。
ショートカットキーの組み合わせを作る時は、すでに使われているかどうかを確かめないといけません。今回は[t]にしておきましょう。キーボードから「t」を入力します。

7.[Tab]キーを押して「OK」まで行き[Enter]キーを押します。
これでマクロの記述が始まります。

8.Excelの画面に戻りますので、「オートフィルタ」で日付範囲の絞り込みを行ないます。

9.うまく絞り込みが出来たら、[Alt+T]キーでメニューバーの「ツール(T)]のプルダウンメニューを出します。

10.[下カーソル]キーで「マクロ(M)」を選択して[右カーソル]キーでサブメニューを出します。

11.[上下カーソル]キーで「記録終了 (R)」を選択して[Enter]キーを押します。
マクロの記録が終了します。以降はExcelを操作してもマクロは記録されません。
(必ず「記録終了(R)」は実行してマクロ記録を終了して下さい。)

12.Excelの画面に戻りますが、この状態はマクロを実行した状態になっていますので、いったん「オートフィルタ」を解除します。
[Ctrl+t]キーを押すと、一瞬で絞り込みが実行されます。

13.ショートカットキーで絞り込みをした後は、必ずメニューバーの「データ(D)」の「フィルタ(F)」の「オートフィルタ(F)」で[Enter]キーを押してチェックを外しておいて下さい。


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