3.Antec NSK1380を解体する

SilverStone SST-GD04のWeb上のレビューを読んでいると、このケースに付いている12cm角のケースファンの音が大きくて、換装(交換装着)したと言う書き込みが多くあります。
音のうるさいパソコンは嫌なので、新しいシステムを購入する前に、今使っている、キューブ型のAntec NSK1380の中身を、そっくりSilverStone SST-GD04に移動して、使ってみる事にします。

プリンターラックの二段目から、追い出された、Antec NSK1380をばらして、DVDドライブやHDD、マザーボードなどを、取り出します。
このAntec NSK1380の分解は、もう手慣れたものですが、マザーボードを外すのはなかなか面倒なのです。

まず、天板を、背面の手回しネジを1本外しますと、背面の方にスライドしてすぐに外れます。
両側面も、背面の方に付いているレバーをつまめばすぐに取れます。
横から手を入れて、DVDドライブとHDDに差し込んである電源のコネクタとSATAのコネクタを取り外します。

DVDとHDDが付いたトレーはネジ止めもされていませんので、背面の方を少し持ち上げて斜めに背面の方に引き出せば、すぐにそっくり外せます。
この辺のところは良くできていてAntecのケースは拡張性が良いと言われるゆえんです。

さてと、マザーボードですが、手探りで行なうには、背面に付いている電源ユニットが、すごく邪魔になります。
本当は電源ユニットを付けたままで、マザーボードを、斜めに引き出せば良いのだと思うのですが、マザーボードの上には、ただ単に差し込んで有るだけの部品もありますので、電源ケーブルなどに、ぶつかって外れてしまうと、「眼」を借りても復旧が困難になりますので、上の方に、全体を水平のまま、そっと引き上げないとなりません。
そこで電源ユニットをケースから取り外します。
ところで、このケースの電源ユニットですが、ATX規格の電源ユニットに比べて、かなり小さめです。
しかも電源コネクタとケーブルでつながっています。
この電源コネクタがケースから取り外すことが出来ないようになっているために、電源ユニットの交換が出来ません。
とりあえず、マザーボードに差してある、メイン電源やCPU電源、USB、オーディオ、SATAなどのケーブル類を抜いておきます。
電源ユニットの本体は、背面に4本のネジと、側面の上部にブリッジになっている鉄板に、2本のネジで止められています。
6本のネジを外しても、ブリッジの鉄板が邪魔で、電源ユニットがケースの外側に出せません。
そこでブリッジの鉄板を外さないと駄目です。
ところが、このブリッジは、両側面のフレームの下側に左右4本のネジで上から固定されていますので、4本のネジを外しても、側面のフレームが邪魔で取れません。

このブリッジを前面の方へ、拡張ボードの先まで、持って行って、片方を下に下ろして斜めにして、やっととれます。
まるで知恵の輪のようです。
背面の4本のネジを取って、電源ユニットをケースから離します。
電源ユニットが外れましたが、コネクタと繋がっているケーブルが短いので、そのままケースの外にぶら下げておくのは、電源ユニットの重さから考えて不安なので、ケースと同じぐらいの高さの段ボール箱を、ケースの背面の外に置いて、その上に乗せておくことにします。
これでマザーボードを取り外すのに邪魔な電源ケーブルなどが無くなりました。
このケースは、マザーボードをネジで固定するスペーサーは2個しかなく、後はマザーボードのネジ穴に引っかけるようなフックの付いたスペーサーが付いています。

2本のネジを取ります。
この際使用するドライバーは、マグネット式になっているものを使います。
取れたネジがマザーボードに付いている部品の間に落ちてしまうと、「眼」が無くては、探すのが大変です。

しかも、そのままほっておくと、ショートしたりしてマザーボードが壊れる原因になります。
行方不明のネジにはすごく神経を使います。
私は、取り外したネジは周りに置かないで、面倒でも、用意した小さなビニールの袋に、すぐに入れることにしています。

これでマザーボードは、I/Oパネルからコネクタ類が外れるくらい、少し前面の方にずらして上に持ち上げれば、取り出せます。
マザーボードの裏面は、各部品のリード線が棘みたいに、沢山出ていますので、手を刺さないように注意します。
堅いテーブルの上などに、そのまま置くと、テーブルが傷だらけになりますし、マザーボードを破損する恐れもありますので、段ボールなどを用意し、その上に置くようにします。

先に取り外したトレーから、DVDドライブやHDDを取り外します。
これはトレーにネジ止めをしてありますので、ネジを外せば簡単にとれます。

これらのシステム構成のパーツをSilverStone SST-GD04のケースに、組み込んで使ってみることにします。

あっ、まだ外さなければいけないものが有りました。
背面にはまっているI/Oパネルを取らなければなりません。
I/Oパネルは、マザーボードに付属しているものですので、新しいケースにもこのI/Oパネルを使います。

これを外すのは、かなりのコツが必要です。
この、I/Oパネルは、単にケースの内側からはまっているだけで、ネジ止めなどはされていません。
しかし、かなりガッチリはまり込みますので、取るのは大変です。
I/Oパネルの四隅のどれかのリブのところを、親指で、ケースの外側から内側に向かって強く押します。
バチッと音がして、中に少しへこみます。
そうしたら、そこから4辺にある、I/Oパネルのリブの部分に沿って、内側に押して行きますと、ガチッといって全体が内側に外れます。
かなり力がいりますが、力を入れ過ぎて、突然I/Oパネルが外れますと、ケースで手を切ったりしますので注意します。
また、このI/Oパネルは、新しいケースでも使いますので、曲げないように注意します。
(外すときは、I/Oパネルの4辺のリブのところを必ず押すようにします。
薄い鉄板ですので、中央のところを押しますとパネルが変形してしまいます)

取り外した主なパーツの型番です。
CPU:Intel core2 8400
マザーボード:Asus p5q-EM マイクロATX
RAM:DDR2 1GBが4枚 合計4GB
CPUファン:Shuriken(手裏剣)リビジョンB SCSK-1100
HDD:Seagate 250GB
DVDドライブ:DVR-217J BK

次回はこれらをSilverStone SST-GD04に組み込みます。


 前の項目へ   視覚障害者の手探りパソコン自作へ戻る   次の項目へ