ローターを使う

■ローターの使い方と設定を書いておきます。

VoiceOverが動作している時にはローターと言うVirtualControllerが使用出来ます。
このローターは、必ずVoiceOverがオンの時で画面のアイコンなどが音声でガイドされる状態でないと使えません。

■ローターのジェスチャーの仕方は次のようにします。


1.タッチパネル上に2本の指を数センチ離して、同時にタッチします。
タッチする2本の指はどの指でもかまいません。

2.タッチした2本の指を同時にダイアルを回すような感じで、タッチパネル上を回転させながらスライドします。
2本の指の間隔は変えないようにします。
通常はこのような解説がされていますが、この説明だけではうまく理解出来ないと思いますので、少し具体的に書きます。
まず2本の指を、右手の親指と人差し指とします。
タッチパネル上に、丸いアナログ時計があると想像してください。
右手の親指と人差し指を、自然な形で、タッチパネルの中央に置きますと、親指が7時の位置、人差し指が12時の所に行くと思います。
2本の指をタッチしたままで、時計の針が回って行くように、同時にスライドします。
つまり8時5分、9時10分と言う感じでスライドします。

3.タッチしている、2本の指を回転して行きますと、ローターで設定してある、オプションがガイドされます。
2本の指をタッチパネルから、離しますと、そのオプションが有効になります。

4.もう一度ローターのジェスチャーを行ないますと、次のオプションがガイドされます。

5.希望のオプションがガイドされるまで、ローターのジェスチャーを繰り返します。
なお、ローターのジェスチャーを時計と反対方向に回しますと、オプションを逆順にガイドして行きます。

6.ローターで出て来るオプションは、ローターのジェスチャーを行なった時の画面の状態によって、出てくるオプションの種類は自動的に決まります。
つまり、メールを読んでいる時と、サファリでWebを閲覧している時では、出てくるオプションが違うと言うことです。

オプションの解説は、これから、iPad Air2をいろいろと操作して行く上で、解説をして行きます。
ここでは、ローターのジェスチャーが出来るように練習をしてください。
このジェスチャーは、少し特別ですので、慣れないと、なかなかオプションのガイドが出てきません。
片手でうまく行かない方は、両手の指を1本ずつ使ってジェスチャーをしても大丈夫ですので、自分のやりやすい指を使って方法を見つけてください。

■ローターの設定をします。

ローターのオプションは、現在30個ぐらいありますが、全部が有効になってはいません。
そこで、欲張って、全部のオプションを有効にしておきます。

1.「ホーム」ボタンを押して「ホームを開きます。

2.[1本指のスライド]で、「設定」を選択して、[ダブルタップ]します。

3.タッチパネルの左側を、上から下に、[1本指のスライド]をして、「一般」を探して、[ダブルタップ]します。

4.タッチパネルの右側を、上から下に、[1本指のスライド]をして、「アクセシビリティ」を探して、[ダブルタップ]します。

5.タッチパネルの右側を、上から下に、[1本指のスライド]をして、「VoiceOver オン」を選択して、[ダブルタップ]します。

6.タッチパネルの右側を、上から下に、[1本指のスライド]をして、「ローター」を選択して、[ダブルタップ]します。
ローターのオプションの一覧が表示されます。

7.タッチパネルを上から、[1本指のスライド]をして行き、各項目で、「選択中」とガイドが無い項目で、[ダブルタップ]して「選択中」に変えます。
項目を一つずつ選択をするのは、[1本指の右フリック]でも出来ます。
項目は全部で30個ぐらいあります。

8.タッチパネルには30項目は1ページでは表示しきれないので、1ページ目の設定が終わったら、[3本指の上フリック]をして、画面を下にスクロールして、最後の項目までを表示します。
VoiceOverが、「全32行中9行目から32行目までを表示」とガイドします。
1行目からの表示に戻すのは、[3本指の下フリック]をします。
VoiceOverが「全32行中1行目から24行目を表示」とガイドします。
これで、開いている画面でローターのジェスチャーを実行しますと、その画面に合った、ローターのオプションが出てきます。
オプションの名称は、一瞬画面に出るようですが、すぐに消えてしまうようです。
消えてしまっても、そのオプションは有効になっています。

9.「ホーム」ボタンを押してホームに戻ります。

オプションの使い方は、順次書いて行きます。


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