このパス(Path)と言う言葉は、最近のWindowsパソコンではあまり使われなくなりましたが、Windowsの前のMS-DOSの時代では、この path が分らないとパソコンが扱えませんでした。Windowsになっても path は存在しますし、これを知っていると今やっているファイル管理が大変やり易くなりますので、ここで説明をして置きます。
path(パス)と言う語は「道」と言う意味ですがパソコンで使う場合は「道順」と言う意味で使用します。つまり、ファイルのある場所を示す道順を記述したものです。
河津○○は何処に住んでいますか?
「東京都○○○市○○○−○○」に住んで居ます。
この住所に当たるものがファイルのpath(パス)にあたります。
次のような記述を聞いた事があると思います。
C:\Program Files\KSD\PCTalker\マニュアル\ 第1章 はじめに.txt
これが「第1章 はじめに.txt」と言うファイルのある場所の道順を示した「path(パス)」です。
では、このpathの記述でどうしてファイルのある場所が分るのかを説明します。
まず、記述の要領は私の「住所」の記述と同じだと言う事を頭に入れておいて下さい。
記述の最初の「C:」の説明です。
「C:」とは、Cドライブを表して居ます。私の住所の「東京都」と同じです。
ファイルがDドライブに在れば「D:」となります。私が神奈川県に住んでいれば「神奈川県」になります。
次の「\」(円マーク)の説明です。
「¥」(円マーク)は、「ルート」を表す記号として使われます。
前にも書きましたがフォルダは階層構造(ツリー構造)になって居ます。
つまり、ドライブの中にフォルダが在りその下にサブフォルダがありその下にまたサブフォルダがあると言う構造です。
「¥」は、その階層構造の一番上の階層を表します。
具体的に書きますと、マイコンピュータを起動してCドライブを選択して[Enter]キーを押してCドライブを開いたときに、画面に出ているフォルダやファイルのリストにあると言う事を表しています。
上のpathの記述では、C:\Program Filesとなって居ますので、マイコンピュータでCドライブを開いた時の画面にある「Program Files」と言う名前のホルダと言う意味になります。
次の \KSD はまた、 \ がありますので、前のProgram Filesの一番上の階層の KSD と言うフォルダを意味しています。
つまり、マイコンピュータでProgram Filesを開いた時のリストの中にある KSD と言う名前のホルダと言う意味です。
これで分る様に、「第1章 はじめに.txt」のpathの
C:\Program Files\KSD\PCTalker\マニュアル\ 第1章 はじめに.txt
は、マイコンピュータで 「第1章 はじめに.txt」と言うファイルを開く手順を記述したものでもあります。
1.マイコンピュータを起動します。
2.「C:」、つまり[上下カーソル]キーでCドライブを選択し[Enter]キーを押します。
3.Cドライブの直ぐ下にあるフォルダのリストが表示されますので、[上下カーソル]キーで「Program Files」を選択して[Enter]キーを押して開きます。
4.「Program Files」フォルダの中にあるサブフォルダやファイルのリストが表示されますので[上下カーソル]キーで「KSD」を選択して[Enter]キーを押して開きます。
5.次は同じく[上下カーソル]キーで「PCTalker」を選択して[Enter]キーを押して開きます。
6.次は同じく「マニュアル」を選択して[Enter]キーで開きます。
7.この中に「 第1章 はじめに.txt」のファイルがあります。
8.「 第1章 はじめに.txt」のファイルで[Enter]キーを押しますと、関連付けされたアプリケーションでこのファイルが開きファイルの内容が表示されます。
通常は「マイエディット」が起動すると思います。「MMエディタ」がインストールされている方はMMエディタが起動します。
1.「マイエディット」を起動します。
2.[Alt]キーを押してメニューバーの「ファイル(F)」に行きます。
3.[上下カーソル]キーで「履歴から読み込み(R)」を選択して[Enter]キーを押します。
4.今までに開いたファイルの履歴が表示されますので[下カーソル]キーで読んでみてください。ファイル名を読んだ後にC:\…とパスを読み上げます。それが読み上げたファイルのある場所です。MMエディタでは同じく「ファイル(F)」の下の方に履歴が表示されていて、パスも読み上げます。試して見てください。
この「path]はパソコンの使用者がファイルを探す道順ばかりでは無く、パソコン自体がファイルを見付ける道順でもあります。
つまり、パソコンはこの「path」が無いとファイルを見付けられないのです。