Kzemi講座20:ショートカットキーについて

「ショートカット」と「ショートカットキー」の語を混同して一緒に使う傾向がありますので、この際意味を整理して置きます。
「ショートカット」は、複数の命令を1つに纏めて実行を簡単にしたものを言います。例としてはアプリケーションソフトを起動する「ショートカット」とか、深い階層にあるフォルダを簡単に開く「ショートカット」などです。スタートメニューにある「マイエディット」とか「MMメール2」などがアプリケーションの起動用のショートカットで、「マイドキュメント」などがフォルダを直接開くショートカットです。
「ショートカットキー」とは、Windowsの画面の「メニュー」をマウスでクリックして実行する操作の代わりとして、キーボード上から操作するキーやその組み合わせのキーの事を言います。
例えば、アプリケーションソフトの終了の[Alt+F4]キーや、クリップボードへのコピーの[Ctrl+C]キーなどを言います。
今回は、この「ショートカットキー」について書きます。

英語版Windowsでは、項目名とかメニュー(もちろん英語)の頭文字を、キーボードから入力するとその項目やメニューにジャンプしたり実行したりする機能があります。ところが日本語版Windowsでは、当然項目名やメニューは日本語です。つまり英語の頭文字が無いためにこの便利な機能が使えません。そこで日本語版Windowsでは、わざわざ日本語の項目名やメニューの後に英語版Windowsで書かれていた英語の項目名やメニューの頭文字を日本語名の後ろにアンダーラインを付けてかいてあります。つまり、日本語版Windowsでも英語版Windowsの頭文字ジャンプ機能を使えるようにしてあるわけです。

具体的に書きます。
メニューバーを例にしますと、マイエディットなどを起動して、[Alt]キーを押してメニューバーに行きますと「ファイル(F)」、「編集(E)」などと言う項目があります。この項目名の後ろに書かれた英文字に注目します。この「編集(E)」のプルダウンメニューを開くのは、[Alt]キーを押してから、わざわざホームポジションから手を離して、[カーソル]キーに手を持って行かなくても、文字キーの[E]キーを押せば「編集(E)」のプルダウンメニューが開きます。そして開いたプルダウンメニューのメニュー名の後にも英文字が付いています。当然この英文字をキーボードから押せば、そのコマンドが実行されます。
例えばこの「編集(E)」のプルダウンの中に在る「全て選択(S)」コマンドを実行するためにはキーボードから[S]キーを入力すれば良いわけです。

マイエディットに書かれている文章の全てを範囲選択するためには、次の操作をします。

1.[Alt]キーを押します。
2.[E]キーを押します。
3.[S]キーを押します。

さらに短縮して、

1.[Alt+E]キーで「編集のプルダウンメニューが開きます。(この場合の[Alt]キーは右側の[Alt]キーを使うと便利です)
2.[S]キーを押します。

さらに短く、
この「全てを選択(S)]のコマンドには[Ctrl+A]のショートカットキーが割り当てられていますので、

1.[Ctrl+A]キーを押すだけで良いのです。
これでショートカットキーの仕組みがお分かりになったと思います。良く使う「コマンド」はその名前の後に付いている英文字を覚えておくと大変便利です。

マイエディットを終了するのには、
1.[Alt]キーを押します。
2.[F]キーを押します。
3.[X]キーを押します。

または、

1.[Alt+F]キーを押します。(この場合の[Alt]キーは右側の[Alt]キーを使うと便利です)
2.[X]キーを押します。

または、

1.[Alt+F4]キーを押します。

また、アプリケーションソフトには、固有のショートカットキーがありますので、これらもマニュアルを見て良く使いそうなものは覚えておくと便利です。

例えば、現在の時間を読むのには、
PC-Talkerは[Ctrl+Alt+8]キーです。
VDMW300は[Ctrl+Alt+T]キーです。
XP-Readerは[Ctrl+Alt+J]キーです。
の「ショートカットキー」を使います。

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