Kzemi講座19:ファイルの開き方

ファイルには、前にも書きましたが、ソフトなどのプログラムが書かれたファイルとか、文字の書かれた文書ファイル、今はやりのデジカメで撮った画像のファイルや音楽などの音声ファイルなど色々な形式のファイルがあります。これらのファイルを、例えばソフトを起動したり、文章や画像をモニター画面に表示したり、音楽をスピーカーから聞こえるようにする事を、ファイルを「実行」するとか「開く」とか言います。通常プログラムファイルは「実行する」と言い、文書や画像や音声のファイルは、ファイルを「開く」と言っています。今回は、このファイルの開き方の方法を2つ書きます。

【マイコンピュータから開く】

まず、1つ目は「マイコンピュータ」を使ってファイルを開く方法です。普通マイコンピュータと言っていますがこのソフトの正式名称は「エクスプローラ」といいます。「スタートメニュー」→「プログラム」→「アクセサリ」の中に起動ショートカットが在ります。でも、「マイコンピュータ」と少し表示形式が違いますので、今回は皆さんの使い慣れた「マイコンピュータ」を使います。マイコンピュータでファイルを開くのは、開きたいファイルを選択して[Enter]キーを押します。(マイコンピュータの操作方法は「講座12」を参照して下さい)すると、そのファイルに関連づけられたアプリケーションソフトが起動して、そのファイルが開きます。つまり、文字だけのテキストファイルならば、「マイエディット」や「MMエディタ」「メモ帳」などのアプリケーションソフトが自動的に起動して、そのファイルにある文字を画面に表示します。音楽のファイルならば、「メディアプレーヤー」と言うアプリケーションソフトが自動的に起動して音楽が聞こえます。では、マイコンピュータで選択したファイルがどんな種類のファイルであるかを知るのにはどのようにすれば良いのでしょうか。ファイルの種類を識別する為に、ファイル名の後にピリオドを書きその後に3つの英文字を付ける事になっています。この3つの英文字を「拡張子」と言います。この「拡張子」によってファイルの種類が区別出来ます。ところが、この拡張子はファイルを作った人が勝手に付けて良い事になっています。ですから、厳密に言うとこの拡張子だけではファイルの種類は識別出来ません。それでは不便なので、慣習でファイルの種類によって付ける拡張子が決まっています。
次に主な慣習で使われている拡張子を書いて置きます。なお、コンピュータのフォルダオプションの設定の「初期値」では、ファイル名には拡張子が表示されない設定になっています。

*.exe
これは通常「エグゼファイル」と言い、アプリケーションの実行プログラムのファイルです。(*はファイル名を表すワイルドカードです。)このファイルをマイコンピュータで選択して[Enter]キーを押すとプログラムが実行されてしまいますので、必要以外には[Enter]キーを押してはいけません。

*.txt
これは、テキストファイルと言い文字だけの文書ファイルです。マイコンピュータで選択して[Enter]キーを押しますと関連付けされたエディタなどが起動してファイルを開きます。

*.doc
これは、Microsoft Word の専用の拡張子で、ドキュメントファイルと言います。選択して[Enter]キーを押しますと、Microsoft Wordが起動してドキュメントファイルを開きます。

*.xls
これは、Microsoft Excelの専用ファイルです。エクセルファイルと言いMicrosoft Excelが起動してファイルを開きます。

*.wav
これは、音声のファイルで、ウェーブサウンドファイルと言います。選択して[Enter]キーを押しますと、メディアプレーヤーが起動して、音楽などが聞こえます。

*.mp3
これは、ウェーブファイルを圧縮してファイルサイズを小さくした音声のファイルです。

*.bmp
これは、画像のファイルでビットマップイメージファイルと言います。選択して[Enter]キーを押しますと、ペイントなどのソフトが起動して、画像を表示します。

*.jpg
これは、ビットマップイメージファイルを圧縮してサイズを小さくしたものです。JPEG イメージファイルと言います。デジカメの画像ファイルはこの形式が多いようです。

*.htm *.html
これは、ホームページに使われているファイル形式で、htmlドキュメントファイルと言います。選択して[Enter]キーを押しますとホームページリーダーやインターネットエクスプローラが起動して開きます。

*.pdf
これは、ドキュメントファイル(文字や画像が混じったファイル)を圧縮したファイルで、サイズが小さく出来ますのでホームページにアップするファイルなどに最近は多く使われます。Adobe Acrobat 文書と言い、アクロバットと言うソフトで作成します。このファイルを選択して[Enter]キーを押しますと、アクロバットリーダーが起動して開きます。なかなかスクリーンリーダーで良く読めないので問題があるファイルです。

*.zip *.lzh *.cab
これらは、圧縮ファイルと言い、ファイルを圧縮してサイズを小さくしたものです。これを元に戻すのには「解凍ツール」が必要になります。

*.dll
これは、アプリケーションソフトの拡張ファイルで、選択して[Enter]キーを押しても実行は出来ません。間違って押した場合には警告が出ますので[ESC]キーを押して下さい。

上にも書きましたが、拡張子は自分で作れますので、無数にあります。書き始めるときりがありませんので、以上で止めます。分らない拡張子が在りましたらMLにでも質問を書いてください。

【アプリケーションソフトから開く】

アプリケーションソフトを起動してから目的のファイルを開く手順を書きます。また、マイエディットを例にしてファイルを開く方法を書きますが、多くのソフトに共通しています。

1.スタートメニューからマイエディットを起動します。

2.[Alt]キーを押してメニューバーに行き「ファイル(F)」を選択します。

3.[下カーソル]キーで「開く(O)」を選択して[Enter]キーを押します。

4.ファイルを開くダイアログが開きます。

5.このダイアログ画面は「講座17」で書いたファイル保存のダイアログと同じ画面です。ですから、操作の方法も同じです。

6.開いた直後は、「読み込みファイル名のエディット」が選択されています。ここに、読み込みたい(開きたい)ファイル名のパスを正確に書けばファイルが開けますが、通常は[tab]キーを一度押して次の項目の「リスト」からファイルを選択します。

7.マイエディットのリストは、初期値では「保存ダイアログ」と同じで「マイドキュメントフォルダ」が開いています。

8.マイドキュメントに目的のファイルがある場合には、[上下カーソル]キーでそのファイルを選択して[Enter]キーを押しますと、そのファイルが読み込めます。ただし、マイエディットで開けるファイルの拡張子は以下の物だけです。
テキスト文書(*.txt)
C言語ソース(*.c,*.cpp,*.h)
HTMLソース(*.html,*.htm)

9.マイドキュメントに目的のファイルが無い場合には、この項目で、[上下カーソル]キーでフォルダを選択して[Enter]キーで開いたり、[BS]キーで上のフォルダに戻ったりしながら目的のファイルを探して[Enter]キーを押します。この操作は、マイコンピュータの操作と同じです。(「講座17」も参照して下さい)

以上2つの方法で目的のファイルが開けるようになります。でもお勧めは【マイコンピュータから開く】です。それは、次の次の講座で、(マイコンピュータをメニュー代わりに利用する)方法を書きます。これでファイルを開くのがものすごく簡単になります。でも、その前にショートカットの知識が少し必要になります。

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