パソコンを使っていますと、無くなっては困る重要なデータがパソコンの内蔵のハードディスクに増えて来ます。ところがパソコンは「機械」ですので絶対に壊れないという保証はありません。特に、ハードディスクは壊れ易い機械です。そこで、もしもの破壊に備えて大切なデーターを内蔵のハードディスク以外の場所にコピーしておく事を「バックアップを取る」と言います。
バックアップを取るデーターには2種類があります。
OSのWindowsの基本情報も含めてパソコンが動作するために必要な、「システム情報」の全てをコピーする事を「システム バックアップ」と言います。その他に、システムの情報を含まないコピーを単に、「ファイルのバックアップ」などと言っています。
では、バックアップを取るメディアには、どのような種類があるのでしょうか。
1.外付けのハードディスクドライブ
これは、「ハードディスクドライブ」が独立して、単体で販売されている物です。現在では、USB接続の物が主流になっています。パソコンにUSBケーブルで接続するだけで、ドライバーのインストールなどしないで、直ぐに使えるようになっています。
つまり、パソコンにCドライブしかない場合は、Eドライブとして、DドライブまであるパソコンではFドライブなどとして、マイコンピュータに表示されます。(内蔵のハードディスクドライブ名の次にはCDドライブ名が付きます、これらのドライブ名は変更する事も出来ます)。
・据え置き型は、大きさは、お弁当箱ぐらいの大きさです。
容量はパーソナルで使用するのは、160GB(ギガバイト)から250GBぐらいが主流です。値段は15000円から20000円ぐらいです。
特徴は、容量が大きいので、システムのバックアップには欠かせません。最近では、パーソナルでも300GBから500GBの物もありますが値段は25000円から35000円ぐらいします。電源は、コンセントから取ります。
・ポータブル型は厚さが2cm、縦横が10cmグらいで、持ち運びが便利です。
電源も、USBから取るバスパワー駆動方式なので、コンセントを探す必要もありません。
容量は、40GBから80GBが普及型で、120GBまであります。値段は12000円から18000円ぐらいです。120GBの物はまだ値段が25000円ぐらいします。
2.メモリスティック
ICメモリを組み込んだ物で、大きさが親指ぐらいと大変に小さな物です。パソコンのUSBコネクタに差し込むだけで直ぐにマイコンピュータから使えます。
容量は、128MBから1GBぐらいまであります。お買い得は256MBか512MBで3000円から5000円ぐらいです。ちょっとしたデータをバックアップするのには大変便利です。1つぐらい持っていても良いと思います。小さいので、無くし易い欠点があります。
このほかにICを利用した物に、フラッシュメモリとかメモリカードなどがありますがこれを使うためには、カードリーダーというUSBに接続する機器が別に必要になります。
3.CD-R、CD-RWディスク
現在のパソコンには、CD-RやCD-RWを読み書きするドライブが付いていますので、これらも主要なメディアになっています。ただし、上の2つに比べると、書込に少し手間がかかります。
容量は640MBと700MBとがあります。値段は、CD-Rが1枚50円ぐらいで、CD-RWが170円ぐらいです。
4.FD(フロッピーディスク)
以前はメディアの主流でしたが、容量が、1.44MBしかありませんし、それに、保存が不安定で磁気などを近づけると直ぐにデータが消えます。現在では、パソコンにFDドライブが内蔵されていなくなったせいもあり、だんだんと使われなくなっています。
このほかにも、バックアップメディアには、MOなどと言うものもあります。
メディアの値段は2006年5月現在です