「パソコンのハードディスクに有る色々なデータを、ハードディスクの破損に備えて、他のメディアにコピーを取って置くことを、「バックアップ」と言います。そのうち、オペレーションシステム(OS)のWindowsを含めて、インストールされているソフトなどを、丸ごとコピーを取ることを「システムバックアップ」と言います。Windowsでは、これらの「システム」が入っているドライブは「Cドライブ」です。ですから「システムバックアップ」というのは「Cドライブ」を丸ごとコピーすることを言います。ところが、システムの中には、マイコンピュータに表示されない、フォルダやファイルが有ります。これらの隠しファイルは、マイコンピュータなどのファイラーでは、単純にコピーが出来ません。そこで、システムをバックアップする特別な「ツール」が必要になります。
Windowsには、「バックアップツール」が付属していますが、「WindowsXP Home Edition」では、改めてセットアップしないと使えないとか、スクリーンリーダーで使用しにくいとか、色々と問題が有ります。そこで、「講座25」では、基本的な説明だけをして、実際の手順は、「講座増刊号5」で、「HD革命/BackUp Ver.7」と言う市販のソフトを使った手順を書きます。
バックアップを取るメディアとして外付けのHDD(ハードディスク)を用意 します。用意するHDDの容量は、内蔵のHDDより大きな容量の物を用意します。
例えば、自分のパソコンに内蔵されているHDDが40GB(ギガバイト)だとすると、用意するHDDの容量は、40GB以上の物を用意します。
メディアとしてCD-Romも使えますが、十数枚のCD-Romが必要になります。
視覚障害者には、管理が大変になりますので、HDDを使う事をお勧めします。
(現在では、大容量のHDDが大変安くなっています)
「システムバックアップ」を取る時期なのですが、私は次のようにしています。
1.パソコンを買って、Windowsをセットアップし自分に必要なソフトのインストールが終わった状態で、まず1回目のバックアップを取ります。 少し使い込んで、パソコンが快適に使える状態になったとき、2回目のバックアップを取ります。
注意
パソコンが不調になった時にバックアップを取っても意味がありません。
外付けのHDDに取っておいたバックアップを、元の内蔵HDDに戻す操作を「リストア」と言います。上の2回のシステムバックアップを取っておきますと、パソコンが不調になった時や、内蔵のハードディスクが壊れた時などに、リストアをして、Cドライブを前の状態に戻す事が出来ます。インストールしたソフトなども、バックアップを取った時の状態になります。
注意
ただし、自分の作ったデータがCドライブに有る場合は、そのデータも前の状態に戻ってしまいますので、自分で作ったデータは次回の「講座26」で書くように、マイコンピュータを使って、こまめに、バックアップを取ってください。自分で作ったデータのバックアップを取るソフトには、フリーソフトやシェァウエアで、便利な物もたくさんあります。
●HD革命/BackUp Ver.7
http://www1.ark-info-sys.co.jp/products/products_pc/hdbk7/index.html
I/Oデーター製のハードディスクの中には、HD革命/BackUp」がバンドルされている機種もあります。