Kzemi講座26 データファイルのバックアップ

前にも書きましたが、データを保存してある内蔵HDD(ハードディスク)は機械ですので壊れないという保証はありません。しかも、破壊は突然に起こるのが普通です。そうしますと、保存してあるデータは失われます。いろいろなソフトなどは、HDDを交換してまたインストールすれば元に戻ります。でも、自分で作ったデータは、内蔵HDDに1つしかありませんので再生が出来ません。そこで大切な自分で作ったデータファイルはどこか別のメディアにコピーしておく必要があります。バックアップを取るメディアについては、「講座24」で書きました。個人的な意見ですが、システムのバックアップを取ることも考えて、外付けのHDDを1つ購入することをお勧めします。

データファイルのバックアップの仕方は、マイコンピュータなどで、単純にコピー貼り付けをすればよいのです。でも、データファイルの数が多くなってきたり、更新したファイルが沢山あったりしますと、1つ1つのコピー、貼り付けでは手間がかかります。そこで、データファイルを1つのフォルダにまとめておき、そのフォルダをフォルダごとバックアップします。フォルダは「マイドキュメント」フォルダでもよいですし、自分でドライブに新しく作ってもかまいません。また、内蔵HDDの容量が多ければ、ハードディスクをCドライブとDドライブに分割して、Dドライブをデータ専用のドライブにして、このドライブ全体をバックアップすることも出来ます。

【フォルダを丸ごとバックアップする手順と注意事項】

1. マイコンピュータを起動して、目的のフォルダを選択します。
このフォルダを「バックアップ元フォルダ」とか「コピー元フォルダ」と言います。

2. 念のために、フォルダの容量を次の方法でチェックします。
3. コピーをしたいフォルダを選択したら、[Ctrl+C]キーか[Alt]キーを押してメニューバーに行き[右カーソル]キーで「編集(E)」に行き[下カーソル]キーでプルダウンメニューの「コピー(C)」を選択して[Enter]キーを押します。

4. コピーしたい先を選択します。
これを「バックアップ先フォルダ」とか「コピー先フォルダ」といいます。

5. フォルダをコピーしたいドライブか親フォルダを開き、[Ctrl+V]キーか、メニューバーの「編集(E)」の中の「貼り付け(P)」を選択して[Enter]キーを押します。

6. 以前にバックアップしたことがあれば、ファイルごとに上書きの注意メッセージが出ます。ファイルの数が多いと、いちいち[Enter]キーを押すのが大変ですので、上書き確認のメッセージで[Tab]キーを押して行きますと「すべて上書き」というボタンがありますので[Enter]キーを押します。

7. これで、フォルダの内容は最新のものになります。

上の手順で、フォルダのバックアップは出来ますが、ファイルの数が多くなったりしますと時間がかかる様になります。そこでコピー元のフォルダの中のファイルがバックアップ先のファイルと全く同じものはコピーしないで、新しく作られたファイルと変更が加えられたファイルだけをコピーする様にします。これを簡単に行うのには、フリーのバックアップソフトなどを使うとよいと思います。ソフトの中には、Windowsの終了時に自動的にバックアップを取る様に設定出来るものもあります。
次に自分で作ったファイル以外でバックアップを取っておくとよいものをリストアップしておきます。

1. IMEのユーザー辞書。
IMEに自分で語句を沢山登録した人は次のファイルをバックアップしておきます。
(標準のファイル名です、確実には、IMEのプロパティで確認してください)
C:\Documents and Settings\**\Application Data\Microsoft\IMJP9_0\imjp9u.dic
**は自分のユーザー名です。

2. スクリーンリーダーの読み上げ辞書。
3. ホームページの「お気に入り」のリスト。
C:\Documents and Settings\**\Favorites
**は自分のユーザー名、Favoritesは「お気に入り」と読みます。

4. MMメール2のバックアップデータ。
(事前にMMメール2で設定データとアドレス帳のバックアップを取っておきます)
C:\Program Files\Mmmail2\mbakup

5. その他。
重要なメールはエクスポートして、そのファイルをバックアップしておきます。
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