スクリーンリーダーでは、「スタートメニュー」や色々な「ダイアログ」の項目を読むときに、書いてある項目名の後にその項目のガイドを読みます。そのガイドの読み方によって、その項目がどのような性質であるかを判断する事が出来ます。このガイドを良く聞かないと、その項目でどのような操作をして良いか判断が出来ません。
今回は、主なスクリーンリーダーのPC-TalkerXP2と95leader Ver6(XP-Reader)での、この操作ガイドの種類と操作の方法をまとめておきます。
PC-talkerXP2では、AOKメニューで「PC-Talkerの設定」の中の「画面の読み方 G ウィンドウ PC-Talkerの画面の読み上げ方を設定します」で次の項目にチェックを付けておいて下さい。
「項目の説明をするの チェックボックス チェック」
選択されたメニュー項目にサブメニューがある場合は、
PC-talkerは項目名を読んだ後に「メニュー」とガイドします。
XP-Readerは項目名を読んだ後に「右向き三角」とガイドします。
この読み上げがある場合は、その項目にサブメニューが有りますので、[右カーソル]キーを押すか[Enter]キーを押すとサブメニューが開きます。そして、サブメニューの一番上の先頭項目が選択されて読み上げられます。[上下カーソル]キーでサブメニュー項目が選択出来ます。元のメニューに戻るのは、[左カーソル]キーを押します。
設定ダイアログには、操作方法の違ういくつかの項目があります。ダイアログで項目を移動するには[Tab]キーを使います。[Shift+Tab]キーでは、逆方向に移動出来ます。スクリーンリーダーは、その選択された項目でどのような操作をして良いかガイドをしてくれます。
1. 文字の入力が出来る「エディットボックス」スクリーンリーダーは項目名を読んだ後に、「エディット」とガイドします。
エディットボックスに最初から文字が入力されている場合は、「エディット」とガイドした後にそれを読み上げます。
この項目では、すぐにキーボードから文字の入力が出来ます。例としては、保存ダイアログのファイル名を書くところがこの項目です。
2. 選択肢がある「コンポボックス」
スクリーンリーダーは項目名を読んだ後に「コンポボックス」とガイドします。ガイドの後に、現在選択されている選択肢を読み上げます。
この項目は、項目名の後に選択肢が格納されているボックスがあります。画面では、選択肢のボックスの右に「下向きの三角」があります。
ここの操作は、[下カーソル]キーを押すと選択肢が表示されて、[上下カーソル]キーで表示された選択肢が選択出来ます。また、用意された選択肢以外にも、自分で選択肢を入力することも出来ます。
3. リスト項目
スクリーンリーダーは項目名を読んだ後にリストがはじめから画面に表示されている場合は、「リストビュー」とガイドします。リストが格納されているボックスだけが表示されている場合は、「リストボックス」とガイドします。
ガイドの後に、現在選択されている選択肢を読み上げます。ここでは[上下カーソル]キーでリストが選択出来ます。コンポボックスと違うのは、自分で文字の入力が出来ません。
4. ラジオボタン
丸印の付いた数個の選択肢があり、選択されている選択項目には丸印の中に黒丸が付いています。
スクリーンリーダーは、項目名を読んだ後に「ラジオボタン」とガイドし、その後に選択されている選択肢を読みます。
ここの操作は、[上下左右カーソル]キーで選択項目の変更が出来ます。読み上げた、選択肢には、黒丸が付きます。
5. チェックボックス
項目名の前に四角い箱があり、その項目が選択されている場合は、レ点のチェックが付いています。
スクリーンリーダーは項目名を読んだ後にその項目にレ点が付いている場合は、「チェックボックス チェック」とガイドします。レ点が付いていない場合は、「チェックボックス チェックなし」とガイドします。
このチェックボックスに、チェックを付けたり消したりする操作は、[Space]キーを押します。[Space]キーを押す度に、「チェック」、「チェック なし」が切り替わります。
6. 実行ボタン
「はい(Y)」、「いいえ(N)」、「OK」などと言うボタンです。
スクリーンリーダーは、そのボタン名を読んだ後に「プッシュボタン」とガイドします。
また、XP-Readerはボタン名を読んだ後に、「ピッピッピ」とだけガイドするときもあります。
この、ボタンが選択された場合は、[Enter]キーで実行します。
7. ツリー表示
ツリー構造の表示がされている場合です。
スクリーンリーダーは親項目が畳まれている場合は、項目名を読んだ後に「プラス」とガイドします。親項目が、開かれている場合は、「マイナス」とガイドします。
この項目の操作は、親項目が畳まれている場合は、[右カーソル]キーで畳まれている項目が表示されます。親項目が開いている場合は、[左カーソル]キーで開いている項目が畳まれます。
エクスプローラの左の画面とか、MMメール2のメールホルダがこの形式です。
これらのダイアログの中の項目は、それを作る方法によって、スクリーンリーダーでの読み方が違ったり、項目やガイドを読まなかったりします。ですから、すべてのソフトでガイドが読み上げられるとは限りません。ですが、音声対応のソフトでは、大抵の場合、読み上げが出来る様に作られていて、上記のガイドも読み上げると思います。