Kzemi講座8:未確定文字で注目文節を変える

キーボードから平仮名を入力している時に、漢字に変換すると入力した文字の一部分だけが漢字に変換されて、思うような漢字が出てこない事があります。
これは[Space]キーを押して変換の対象となる「注目文節」が違うためです。

「注目文節」の範囲を調節するのはそんなに難しくは在りません。
画面上で「注目文節」は、文字の下にアンダーラインが付いていたり文字の色が変わっていたりします。
この注目文節の範囲を変えるのは、[Shift+左右カーソル」キーで行ないます。
また、次の「注目文節」に行くのは[右カーソル]キーだけを押して行ないます。

これを読んでも何を言っているのか良く分らないと思いますので、例を挙げて説明をします。
これを練習するために、必ず出て来る文章があります。
まず「きょうはいしゃにゆきます」と入力します。
これを[Space]キーを押して変換しますと、普通は次のようになります。
「今日は医者に行きます」
これを「今日歯医者に行きます」と、変換するのにはどうしたらよいでしょう。

これは、始めの注目文節が「きょうは」になっています。
これを変換しますと「今日は」「京は」「橋は」等との漢字に変換して行きます。
これを[Shift+左カーソル]キーで注目文節を「きょう」に変えます。
スクリーンリーダーは[Shift+左カーソル]キーを押したときに、その注目文節の文字列を読み上げます。
つまり[Shift+左カーソル」キーを一度押して「きょうは」を「きょう」に縮めるわけです。
この状態で[Space]キーを押して変換しますと「今日歯医者に行きます」となります。

日本語変換システムには学習機能がありますので、注目文節を区切りなおして変換した結果は覚えています。
これは大変便利な機能なのですが、困った事にもなります。
上の例で、「きょうは」を「きょう」に縮めて変換して確定した場合に、次のような事が起こる場合があります。
「きょうは」とだけ入力して変換をしますと、「今日派」となったりします。
もしこのようになったら[Shift+右カーソル]キーを押して注目文節を「きょう」から「きょうは」に変更してください。これで正しく「今日は」に変換されます。

「きょうはいしゃにゆきます」の文字列で変換した時に、「今日は慰謝に行きます」と変換された場合は[右カーソル]キーを一度押しますと、注目文節が「今日は」から「慰謝に」移りますので「Space]キーを押して正しく「医者に」と変換します。
これは、連文節変換をするときのテクニックです。

何か面倒な事のように思われるかも知れませんが、これは、自分の使っているパソコンの日本語変換システムを自分に使い易いように「学習」させるためにはかなり重要な操作なのです。
特に送り仮名に漢字が出て来た場合などは、そのまま確定をしてから、変な漢字を消したりしないで注目文節を変更してください。
次のような例は、良く起こります。
「ゆきます」と入力して[Space]キーを押して変換した場合に、「行き増す」となる場合があります。
このような場合は確定してから「増す」を消して「ます」と入力するのではなくて、「注目文節」が「行き」になっていますので[右カーソル]キーを2度押して注目文節を「ゆきます」にしてから変換をします。
もし、[Space]キーを押して変な漢字が出て来た場合は、この事を思いだして下さい。

 前の項目へ   Kzemi講座へ戻る   次の項目へ