ここでは、Windowsアプリケーションのコマンドをキーで操作する方法を書きます。
Microsoft Wordを例に挙げますが、Word固有のショートカットを行うのではなくWindowsアプリケーション共通のキー操作を行います。
1.「Microsoft Word」を起動します。(1)[Windows]キーを押して「スタートメニュー」を開き、[上下スクロール]キーで「プログラム」を選択し[右カーソル]キーで「サブメニュー」に行き[上下カーソル]キーで「Microsoft Word」を選択して[Enter]キーを押します。2.アプリケーションの画面サイズを変更する。
(2)「デスクトップ」のアイコンの中から[カーソル]キーで「Microsoft Word」を選択して、[Enter]キーで開くことも出来ます。
通常視覚障害者は(1)の方法で行います。
理由は、「デスクトップ」のアイコンは、縦一列に整列する事ができないために、[上下左右カーソル]キーで目的のアイコンを選択するのは、かなり大変なのです。
視覚障害者は、特に弱視の方は、画面サイズを「最大化」で使用します。3.「メニューバー」から「コマンド」を実行する。
- 画面を「最大化」にするのには[Alt+Space]を押して「システムメニュー」を開き[下カーソル]キーで「最大化(X)」を選択して[Enter]キーを押します。
- 画面を「元のサイズ」に戻すのは、[Alt+Space]を押して[下カーソル]キーで「元のサイズに戻す(R)」を選択して[Enter]キーを押します。
- 画面を「最小化」して、「タスクバー」に入れるのは、[Alt+Space]キーを押して[下カーソル]キーで「最小化(N)」を選択して[Enter]キーを押します。
この操作は、画面の「タイトルバー」の右端の「バツ印」の左に並んでいるボタンをクリックするのと同じです。ちなみに、「バツ印」をクリックする操作と同じキー操作は[Alt+F4]です。
2,3行の文書を入力して下さい。(1)[Alt]キーを一度押しますと、「アプリケーション」画面の「メニューバー」が選択されます。4.「コマンド」実行の「ショートカット」
(2)「左右カーソル」キーで「メニューバー」の各項目が選択出来ます。
(3)[下カーソル]キーを押すと、「コマンドメニュー」が「プルダウンメニュー」として表示されます。
(4)[上下カーソル]キーで目的の「コマンドメニュー」を選択して[Enter]キーを押しますと「コマンド」が実行されます。
「起動ショートカット」のところでも書きましたが、Windowsは「ファイル名」や「項目名」などでは、その頭文字を入力すると、そこえジャンプする機能がありますが、日本語Windowsでは、「項目名」等が日本語になっているためにこの機能が使えません。
そこで、「コマンドメニュー」や「項目名」の最後に、アンダーラインの付いた英文字を付けることでこのジャンプ機能を使用出来るようにしています。
- 例を挙げて説明します。
Wordの「メニューバー」の「編集(E)]の「プルダウンメニュー」の中に「全て選択(L)」と言うコマンドがあります。
これを上で書いたように[カーソル]キーを使わずに実行するのには次のようにします。- 「編集(E)」の[E](画面ではアンダーラインが付いています)に注目します。
- 「全て選択(L)」の[L](画面ではアンダーライン」が付いています)に注目します。
- 操作
[Alt]キー、[E]キーと続けて押します、または[Alt+E]キーを押しますと「プルダウンメニュー」が開きますので、[L]キーを押します。
Wordに書かれている文書全部が選択され反転表示されます。
つまり、「全て選択(L)」のコマンドを実行するキーは[Alt],[E],[L] または、[Alt+E],[L]です。- [Del]キーを押しますと全ての文書が消えます。
これを元に戻すのは[Alt],[E],[U] または、[Alt+E],[U](「編集(E)」の中の「元に戻す(U)」コマンドを実行)です。- さらに短く
「全て選択(L)」のショートカットは、[Ctrl+A]です。
「元に戻す(U)」のショートカット(U)は、[Ctrl+Z]です。
[Ctrl+A],[Del],[Ctrl+Z]を実行してみてください。
このやり方で他の「プルダウンメニュー」のなかの「コマンド」が実行出来ます。- Wordを終了します。
[Alt+F],[X] です。
(「ファイル(F)」の中の「終了(X)」コマンドを実行)ショートカットは、[Alt+F4] です。- 上で編集作業を行なっていますので、「保存確認」のメッセージが出ます。
今回は保存しませんので、「いいえ(N)」の[N]キーを押します。
Wordが終了しました。- Windows XPで使える、「ショートカットの一覧」はこちらです。