ライブラリについて

■Windows7のライブラリについて

スタートメニューの右側の列にある「ドキュメント」、「ピクチャ」、「ミュージック」などのショートカットを開きますと、自分で保存した覚えのないフォルダーなどが表示されます。
Windows7からは、ハードディスクの色々な場所にばらばらに保存されているファイルをライブラリとして一元的に管理出来るようになったようです。
このライブラリの概念を簡単に説明するのは少し難しいのですが、以前にやった「自分好みの音楽CDを作る」で「Windows Media Player11」で作ったプレーリストを思い出して下さい。

参考先:自分好みの音楽CDを作る
この再生リストがいわゆるライブラリなのです。
この再生リストには音楽の実データは無くて、ほかの場所に保存されている音楽データにリンクが付けられているだけでした。

Windows7ではこの概念をコンピューターにも広げました。
今までは、ハードディスクに保存したデータはマイコンピューターでフォルダーなどを作って実データのコピーや移動、削除で整理をしてゆかなくてはなりませんでしたが、このライブラリの機能を使うとファイルの管理方法が変わると思います。
いろいろと便利な点などについては、もう少し使い込んでみないと書けませんが、だんだんと書いて行くつもりです。


■既存のライブラリ

Windows7にはすでにライブラリフォルダーが作られています。
そのショートカットが、スタートメニューの右側の列にある「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ゲーム」などです。
このショートカットを開くと、そのライブラリに関連付けされたフォルダーの一覧が項目ビューとして表示されます。
また、その項目ビューにはパブリックやユーザー名フォルダーの「パブリックのドキュメント」や「マイ ドキュメント」に保存されているファイルなども一緒に表示されます。


■フォルダーをライブラリに追加する

私のWindows7パソコンに内蔵の1TB(テラバイト)のハードディスクを増設しました。
そのハードディスクにWindowsXPで貯めてあったデータを「MasanaOld」というフォルダーを作ってコピーしました。
このデータの中に「win7]と言うフォルダーがあり、そこにWindows7に関する色々な資料が保存してあります。
この「win7」というフォルダーをドキュメントライブラリに追加してみます。

1.[Windows+E]キーを押してコンピューターを開きます。

2.新しく増設したハードディスク(Dドライブになっています)を[上下カーソル]キーで選択して[Enter]キーを押します。

3.[上下カーソル]キーで「MasanaOld」フォルダーを選択して[Enter]キーを押します。

4.[上下カーソル]キーで「win7」フォルダーを選択します。
([Enter]キーを押してはいけません)。

5.[Application]キーまたは[Shift+F10]キーを押してコンテキストメニューを出します。

6.[上下カーソル]キーで「ライブラリに追加(I)」を選択して[右カーソル]キーを一度押します。

7.ライブラリフォルダーの一覧が出ていますので、[上下カーソル]キーで「ドキュメント」を選択して[Enter]キーを押します。
これでスタートメニューの右側の列の「ドキュメント」ショートカットを選択して[Enter]キーを押しますと、「win7」フォルダーが出てきます。
このようにして、よく開くフォルダーはライブラリに追加しておくと早く開けて便利です。

■エクスプローラーでライブラリを開く

スタートメニューで右列に行って[下カーソル]キーで「ドキュメント」を選択して開くのは少し面倒な気もします。
もっと早くライブラリを開けないかと思っていたのですが、スタートメニューの「すべてのプログラム」の「アクセサリ」の中に有る「エクスプローラー」のショートカットがライブラリに関連付けられているのを見つけました。
これをスタートメニューの左列に表示しておきます。

1.スタートメニューを開き[上カーソル]キーを一度押して「すべてのプログラム」を選択して[右カーソル]キーを一度押します。

2.[上下カーソル]キーで「アクセサリ プラス」を選択します。

3.プラスと音声ガイドが有りますので[右カーソル]キーを一度押してツリービューを開きます。

4.[上下カーソル]キーで「エクスプローラー」を選択します。
([Enter]キーを押してはいけません)。

5.[Application]キーまたは[Shift+F10]キーを押します。

6.[上下カーソル]キーで「スタート メニューに表示する(U)」を選択して[Enter]キーを押します。

これでスタートメニューの左列に「エクスプローラー」のショートカットが表示されました。

これでライブラリを開くのが大分楽になりましたが、スタートメニューの左列に表示するショートカットが多くなってきますとまだ面倒ですね。
Windows7では初期値でエクスプローラーが画面の左下のタスクバーに入っていますので、マウスを使えれば起動するのは簡単です。
でも、キーだけで行うのは、これも少し面倒ですね。
そこで、エクスプローラーはショートカットキーが設定できますので、それを設定してしまうともっと楽にライブラリが開けます。

1.[Windows]キーを押してスタートメニューを出します。

2.[下カーソル]キーで今登録した「エクスプローラー」を選択します。
([Enter]キーを押してはいけません)。

3.[Application]キーまたは[Shift+F10]キーを押します。

4.[上下カーソル]キーで「プロパティ(R)」を選択して[Enter]キーを押します。

5.[Tab]キーで「ショートカットキー(K): なし」を選択して[F]キーを押します。
スクリーンリーダーは無音ですが、これで次のようなショートカットキーが設定できています。
ショートカットキーは[Ctrl+Alt+F]キーです。

6.確認をするのには、[Tab]キーで次の項目に行き、[Shift+Tab]キーで戻ると次のように読みます。
「ショートカットキー(K): コントロールキー プラスオルトキー プラスF」。

7.[Tab]キーを押して行き「OK」まで行き[Enter]キーを押します。 これで[Ctrl+Alt+F]キーを押せば、ライブラリの項目ビューが開きます。

これで、エクスプローラーで開くライブラリが、色々なファイルのメニューとして使えると思います。


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