MSIME2010の設定と単語登録

■MS-IME2010の設定と単語登録

パソコンの主な日本語変換システムにはWindowsに標準で付属しているMS-IMEと、ジャストシステムのATOK等が有ります。
今回はOffice2010をインストールすると組み込まれるMS-IME2010の郵便番号変換辞書や難しい漢字を出す単漢字辞書などを有効にする設定方法と、ユーザー辞書への単語の登録方法について書いておきます。 MS-IMEの一般辞書に追加しておくと便利な辞書には次のものが有ります。「郵便番号辞書」、「単漢字辞書」、「人名地名辞書」、「記号辞書」、これらの辞書は初期値では一般辞書に組み込まれていません。


■辞書の追加組み込みの方法

辞書の追加組み込みにはMS-IME2010のプロパティを開いて行ないます。
プロパティの開き方にはいくつか方法が有りますが、今回は単語登録の方法とも共通するやり方で開く事にします。

1.「MyEdit」等のエディタを起動します。
(MSWordやMyWordでも結構です)

2.日本語変換システムが起動していることを、[全角/半角」キーで確認して下さい。
(PC-TalkerはMS-IMEが起動しているときは「日本語変換」と言います。)

3.[Ctrl+F10]キーを押してコンテキストメニューを出します。
(もしかしたらPC-Talker7は無音かも知れません)

4.[上下カーソル]キーで「プロパティ」を選択して[Enter]キーを押します。
MS-IME2010のプロパティの設定ダイアログが表示されます。

5.はじめは「全般」のタブメニューが開いていると思いますので、[Shift+Tab]キーを一度押して「全般のタブ」と音声ガイドがあるタブページのメニューに移動します。
(このタブメニューは前回開いていたページが起動時に開きます。)

6.[左右カーソル]キーで「辞書/学習」のタブに移動します。

7.[Tab]キーを押して行き「システム辞書(Y) 標準辞書」を選択します。

8.[上下カーソル]キーで「郵便番号辞書」を選択して[Tab]キーを一度押します。
「一般(&G) チェックなし」を選択して[Space]キーを押してチェックを入れます。

9.[Shift+Tab]キーを一度押してシステム辞書のリストに戻ります。
「郵便番号辞書」と音声ガイドがあるはずです。

10.[上下カーソル]キーで「単漢字辞書」を選択して[Tab]キーを一度押します。
「一般(&G) チェックなし」を選択して[Space]キーを押してチェックを入れます。

11.[Shift+Tab]キーを一度押してシステム辞書のリストに戻ります。
12.[上下カーソル]キーで「人名地名辞書」を選択して[Tab]キーを一度押します。
「一般(&G) チェックなし」を選択して[Space]キーを押してチェックを入れます。

13.[Shift+Tab]キーを一度押してシステム辞書のリストに戻ります。

14.[上下カーソル]キーで「記号辞書」を選択して[Tab]キーを一度押します。
「一般(&G) チェックなし」を選択して[Space]キーを押してチェックを入れます。

15.[Shift+Tab]キーを一度押してシステム辞書のリストに戻ります。
そのほかにもいくつかの辞書がありますので自分の好みで、上の操作を繰り返して下さい。

16.[Tab]キーを押して行き「OK」を選択して[Enter]キーを押します。

これで192−0375と郵便番号を入力して[Space]キーを押して変換すると東京都八王子市鑓水などとその郵便番号に対応した住所に変換されます。
また、名前などに使われている難しい漢字も単漢字辞書で変換出来ます。


■MS-IMEのユーザー辞書に単語を登録するのには次のようにします

1.MyEditなどのエディタを起動します。

2.登録したい文字列を入力します。
登録できる文字列の長さは全角文字で30文字(60Byte)までです。
2行の文字列は登録出来ません。

3.その文字列を範囲選択して[Ctrl+C]キーでクリップボードにコピーします。

4.[Ctrl+F10]キーを押してコンテキストメニューを出します。

5.[上下カーソル]キーで単語の登録(W)」を選択して[Enter]キーを押します。
単語登録のダイアログが開きます。

6.「単語(D):」が選択されていて、クリップボードにコピーした文字列が入力されています。
音声での文字列の読み上げは有りません。

7.そのままで[Tab]キーを一度押して、「よみ(R):」を選択します。

8.文字列の読みを入力します。
[Space]キーを押して変換をしてはいけません。

9.[Enter]キーを押して読みの文字列を確定します。

10.登録単語を確認するのは、ここで[Shift+Tab]キーを押して「単語(D):」に戻ると確認出来ます。

11.[Tab]キーを押して行き「登録」を選択して[Enter]キーを押します。
登録する語句が入力されていない場合は、「登録」ボタンは出てきません。

12.ダイアログを終了するのには[Tab]キーを押して行き「閉じる」ボタンを選択して[Enter]キーを押します。
エディタの画面に戻ります。

これでユーザー辞書に登録が出来ましたので、正しく登録出来たかどうかを確かめるために、読みを入力して変換してみて下さい。


■読みの入力のヒント

例えば「こんにちは、お元気ですか」と言う文字列を登録する場合の読みを「こんにちは」としますと、「こんにちは」と入力して[Space]キーを押して変換しますと「こんにちは、お元気ですか」と変換されます。
これでも良いのですが、ただ「こんにちは」とだけ書きたい場合には余分な文字列が出てきてしまい不便です。
このように特殊な文字列を登録したい場合には、読みに「@こんにちは」とはじめに@を付けて読みを書きます。
この方法は治療院などの患者さんの氏名をフルネームで登録するときにも便利です。
例えば「山田 太郎」(姓と名の間にスペースがある)を「@やまだ」で登録します。
こうすると普通の文章を書くときには「やまだ」と入力すればただ単に「山田」と変換されますが、患者さんの「山田 太郎」と書きたい場合は「@やまだ」と入力して変換をしますと「山田 太郎」と変換されます。
このような時の登録の品詞は「名詞」を選んでおくと良いと思います。
私は自分の住所を「@j」と言う読みで登録したり、また、自分のメールアドレスを「@あ」と言う読みで登録しています。
ネットショップの買い物などの時に便利です。
いろいろと工夫をして便利に使ってみて下さい。


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