Windows7の検索機能

Windows7の検索機能は従来のWindowsに比べて機能が大幅に強化されています。
この強化された検索機能を使わない手はないと思うのですが、瞬間に出てくる検索結果が場合によっては多すぎたり意図しないものまでが出てきたりして、戸惑うことがあります。これは、音声で検索結果を一つずつ確認してゆかなければならない音声ユーザーにとっては手間のかかる結果になってしまいます。

そこで、視覚障害者がこの検索機能を便利に有効に使うヒントなどを書いておきたいと思います。
検索の方法は大きく分けて二つの方法があります。
一つ目は[Windows]キーを押してスタートメニューが表示された直後に出てくる「 プログラムとファイルの検索のエディット」のボックスに検索語を入力する方法です。
この場合はインデックスが作成された場所から検索が行なわれます。
インデックスはWindows7の初期値では、「マイ ドキュメント」、「マイ ピクチャ」、「マイ ミュージック」やスタートメニューの「プログラム」フォルダーなど多くが設定されています。
また、ライブラリに追加されたフォルダーは自動的にインデックスに追加されます。

二つ目は、コンピューターで開いたフォルダーの「検索のエディット」で行なうものです。
開いているフォルダー内の検索が出来ます。

まず、一番目のスタートメニューの「プログラムとファイルの検索」での検索のヒントを書いて見ます。
ファイル名の全てを正確に書きます。
当然ですが一番確率良くヒットします。

ファイル名の一部を入力します。
入力する文字数が多いほどヒットの確率は良くなります。
音声だけでファイル名を聴いていますと、ファイル名が英文字なのか、ひらがな又はカタカナなのかの区別が付きませんので、この点は間違えないように記述します。

自分で作ったファイルであれば、名前の付け方を工夫しておきますとばらばらに保存してあるファイルでも、同類のファイルのリストが出てきます。
たとえば、私は、購入したパソコンや周辺機器、パーツなどのスペックをwebで調べてテキストファイルとして保存していますが、この時に付けるファイル名はその型番の後に「仕様」と付けておきます。
検索語に「*仕様」と入力しますと、購入したパソコンや周辺機器のスペックのファイルの一覧が検索表示されます。
あちらこちらのフォルダーを探し回らなくてもすみますので大変便利です。

作成した日付が分かっている場合は[2010/08/26]のようにその日付を書きます。
その日付に作成、変更したファイルが検索されます。


■アプリケーションソフトの起動ショートカットを検索するキーワードをいくつか書いておきます。

(入力文字は半角の英文字です)
・ao:AOKメニュー
・my:MyEdit、MyFile、MySupport、など高知システムのプログラム。
・t:PC-Talker 7、e.Typist NEO v.12.0、など。
・ex:Microsoft Excel 2010、Internet Explorer、など。
・wo:Microsoft Word 2010など。
インストールされているソフトによって、検索される起動ショートカットは違ってきますが、自分でよく使うソフトのキーワードを探しておくと大変便利です。


■拡張子を入力すると、その拡張子が付いたファイルが検索されます。

・*.txt:テキストファイル。
・*.doc:マイクロソフトワードで作成したファイル。
・*.wma:Windows Media Playerで保存した音楽ファイル。
・*.mp3:圧縮形式の音声ファイル。
・*.jpg:圧縮された画像ファイル。
(*はワイルドカードです)


■コントロールパネルの検索。

コントロールパネルにある項目名の一部または全部を入力しますとコントロールパネルの項目名が検索されます。
「デバイス」と入力しますと「デバイス マネージャー」や「デバイスとプリンター」などがヒットします。


■コンピューターのフォルダーを開いての検索。

操作は次のようにします。
コンピューターを起動します(ショートカットキーは[Windows+E]キーです。
検索したいフォルダーを開き、[Tab]キーを押して行き「検索のエディットボックス」を選択します。
ここに検索したいファイル名の一部または全部を入力して検索をします。
開いているフォルダーとそのサブフォルダー内を検索します。
上の例と同じで、日付や拡張子の検索も出来ます。
このフォルダーの検索ではフィルター機能があり、一つだけ例を書いておきます。

コンピューターからc:\Program Filesを開きます。
[Tab]キーを押してゆきますと「検索のエディットボックス」がありますのでそこに「*.exe」と入力します。
Program Filesのフォルダーの中のexeファイルだけがリストビューに表示されます。
そのファイルのパスも読み上げてくれるようです。
フォルダーを絞り込んでおいてから「*.exe」で検索をすると実行ファイルを探すのに便利です。
前のコンピューターのリストビューに戻るのは[back space]キーまたは[Alt+左カーソル]キーを押します。

まだまだ便利な使い方は沢山ありそうですので、試して見て下さい。

※フォルダーのインデックスへの追加や除外はコントロールパネルの「インデックスのオプション」から出来ます。
スタートメニューの「プログラムとファイルの検索」に「インデックス」と入力すると「インデックスのオプション」が検索されます。


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