[Ctrl+Alt]キーを有効にする

2010年10月15日に高知システムから「PC-Talker7 2.00」が発売されました。今後の「視覚障害者のWindows7操作」はこの「PC-Talker7 2.00」を使っての記述とします。

このPC-Talker7 2.00には、新しい機能がいくつも追加されています。
その一つに、PC-Talker7 2.00の、いろいろな機能を使うキーボードからのショートカットキーがかなり増えています。
従来の[Ctrl+Alt+何らかのキー]キーだけでは間に合わず、新たに[Ctrl+Alt+Win(Windows)+何らかのキー]を同時に押すショートカットキーが追加されています。
これらのショートカットキーを使うと、PC-Talkerでよく使う機能が簡単に操作出来て大変に便利です。
ところが、最近のノートパソコンではこの[Ctrl+Alt+何らかのキー]のショートカットキーが使えないパソコンがほとんどです。
たとえば従来のPC-Talkerの[Ctrl+Alt+下カーソル]キーで画面のスタティックを読み返そうと思っても、読み上げず、しかも画面が180度回転して逆さまになってしまっていて、目の見える方に驚かれたりします。
(元に戻すのは[Ctrl+Alt+上カーソル]キーを押します)
これは、最近のノートパソコンに組み込まれているインテルのグラフィックデバイスのホットキーと競合しているためです。
ですから、このPC-Talkerの[Ctrl+Alt+何らかのキー]のショートカットキーを使うためにはインテルのグラフィックデバイスのホットキーを無効にする必要があります。

注意:
PC-Talker7 2.00では従来の[Ctrl+Alt+下カーソル]のスタティック読み上げのショートカットキーは、[Ctrl+Alt+Z]キーまたは[Ctrl+Alt+.(ピリオド)]キーの「ウィンドウ画面の情報読み上げ」のショートカットキーに変更されています。


■インテルのグラフィックデバイスのホットキーを無効にする設定方法。

1.[Windows+B]キーを押してタスクトレーにフォーカスを移します。

2.[上下カーソル]キーで「Intel(R) Graphics Media …」(…の所はパソコンによって違うと思います)を選択して[Application]キーを押します。
(「Intel(R) Graphics Media …」が表示されていない方は、「視覚障害者のWindows7操作08 タスクバーとスタートメニューのカスタマイズ」を読んでタスクトレーに「全て表示」の設定をして置いて下さい。)
「グラフィック オプション メニュー」を開くには次のような方法でもできます。
パソコンの起動直後(アプリケーションを開かない前)に[Windows+D]キーを押して、「デスクトップ」を選択して、[Application]キーを押します。
マウスが使えれば、デスクトップのアイコンの無いところを右クリックします。

3.コンテキストメニューが開きますので[上下カーソル]キーで「グラフィック オプション メニュー」を選択して[右カーソル]キーでサブメニューを開きます。

4.[上下カーソル]キーで「ホット キー メニュー」を選択して[右カーソル]キーでサブメニューを開きます。

5.[上下カーソル]キーで「無効化」を選択して[Enter]キーを押します。
これでPC-Talkerの[Ctrl+Alt]キーが有効になります。

この「Intel(R) Graphics Media」のホットキーを無効にしたくない方、または複数キーの同時押しが苦手な方には、PC-Talkerの[Ctrl]キーの2回押しの代替キーが使えます。
PC-Talker7 2.00より[Ctrl]キーを2回押すと、以前はピッピッとビープ音がしましたが、今回より「コントロール オルト」と音声が有ります。
さらにもう一度[Ctrl]キーを押すと「プラス拡張」と音声ガイドが有り、[Ctrl+Alt+Win]のモードになります。
この音声ガイドではなくて以前のビープ音にしたい方は、「PC-Talkerの設定」の中の「ユーザー補助 U ウィンドウ」の中で設定が出来ます。

PC-Talker7 2.00のショートカットキーの一覧は[Ctrl+Alt+F12]キーで「PC-Talkerの設定」を出して「マニュアル H ウィンドウ」で[Enter]キーを押して開き、[上下カーソル]キーで「6 コマンド解説 メニュー」の中の「6の19 フルキーコマンド一覧」を選択して[Enter]キーを押しますと、一覧が表示されます。
是非一度見ておいて下さい。

自分でよく使うコマンドのショートカットキーだけでも覚えて置き、複数のキーの同時押しに慣れておくとパソコンの操作が、見違えるほど速くなります。


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