PC-Talker8のタッチジェスチャーについて
2015年2月現在、PC-Talker8はバージョン2.13から、Windows8.1の画面タッチ機能に対応しています。
このPC-Talker8の画面タッチ操作は、PC-Talker8独自のもので、画面が見えない視覚障害者でも、割合に楽にWindows8.1の画面タッチ操作が出来るように、工夫されています。
以降は、このPC-Talker8の独自の画面タッチ操作について書いて行くことになります。
健常者にサポートを受ける時は、この点に注意をしてください。
■画面タッチ操作の基本を説明します。
●画面の触り方
まず、画面のさわり方ですが、ディスプレーには、指先で、軽くそっと触るようにします。画面タッチ機能を持ったディスプレーは、触れた指にかなり敏感に反応します。
最初は、この敏感な反応に、少し戸惑うかも知れません。
■タッチジェスチャーについて
ディスプレーの画面の上を、指先で触れて、タブレットを操作する指の動作のことを、「タッチジェスチャー」と言います。
タッチジェスチャーには、その指の動作によって、いろいろな名称が付けられています。ただし、iOSとWindowsでは、同じ動作を表すタッチジェスチャーでも、名称の違うものがあるようです。
この点は、注意しないとならないと思います。
これから、タブレットのタッチ操作を書いて行きますが、その中で、このタッチジェスチャーの名称を使いますので、次に、それを解説しておきます。
ただし、この名称はPC-Talker8のマニュアルに沿って書きます。
Windows8.1のタッチジェスチャーの名称とは、動作が異なると思いますので、注意してください。
なお、PC-Talker8のタッチ機能の特徴として、画面にタッチする指先の位置は、画面上のどこでもかまいません。
これは、画面が見えない、視覚障害者にとっては、とても使いやすい機能になっています。
- 「タップ」:画面に指先を軽く触れて、素早く離します。
画面に、指先を長く置いたままにしますと、別の動作になります。
指先が、画面に触ったら、瞬間的に離すのがコツです。
画面に触る指先の数は、一本から8本までの複数の指のタップがあります。
複数指を使う場合は、指先と指先の間を、少し離して行ないます。
指先と指先が付いた状態ですと、指の数を誤認識する場合があります。
この複数の指を使ったタッチジェスチャーを「マルチタッチジェスチャー」と言います。MIIX2 8は、10本指の同時タッチに対応しています。
Windows8.1のタブレットの中には、5本指の同時タッチにしか対応していない機種がありますので、購入の際には注意してください。
10本指のマルチタッチに対応していないと、PC-Talker8の「6点タッチ入力」が出来ません。
- 「シングルタップ」:指先で、一度触って離す動作を言います。
- 「ダブルタップ」:シングルタップを二度続けて、素早く行なうことを言います。
一度目のタップを行なったら、画面から、指先を数ミリ離してから、同じ場所でタップをもう一度行ないます。
これは、キーボードの、[Enter]キーを押したのと同じ動作です。
- 「トリプルタップ」:3回続けて素早くタップします。
- 「フリック」:画面に指先を触れたら、画面から指先を離さないで、素早く3センチぐらい、移動して、指先を離します。
- 「上にフリック」:一本指で画面に垂直に上方向に、フリックします。
キーボードの[上カーソル]キーを押したのと同じ動作です。
- 「下にフリック」:一本指で画面に垂直に、下方向にフリックします。
キーボードの[下カーソル]キーを押したのと同じ動作です。
- 「右にフリック」:一本指で画面に水平に、右方向にフリックします。
キーボードの[右カーソル]キーを押したのと同じ動作です。
- 「左にフリック」:一本指で、画面に水平に左方向にフリックします。
キーボードの[左カーソル]キーを押したのと同じ動作です。
- 「左に長めにフリック」:指を画面に触れたら、通常のフリックの3倍ぐらいの長さを左に移動して、指を離します。
キーボードの[Home]キーを押したのと同じ動作です。
- 「右に長めのフリック」:画面に指が触れたら、通常のフリックの3倍くらいの長さを右に移動して指を離します。
キーボードの[End]キーを押したのと同じ動作です。
- 「二本指の上フリック」:二本の指を同時に画面に触れて上フリックをします。
二本指は、少し離します。
チョキの形にすると良いと思います。
キーボードの[Esc]キーを押したのと同じ動作です。
- 「三本指の右フリック」:三本の指先を同時に画面に触れて、右にフリックします。
三本指の位置は、水平に揃っていなくてもかまいません。
キーボードの[Tab]キーを押したのと同じ動作です。
- 「三本指の左フリック」:三本の指先を同時に画面に触れて左フリックをします。
三本指は、水平に揃っていなくてもかまいません。
キーボードの[Shift+Tab]キーを押したのと同じ動作です。
- 「タップの長押し」:画面に指おいて、1秒以上そのまま指が触れている状態にしておきます。
- [Ctrl][Alt][Win][Shift]の操作。
これは、PC-Talker8の特殊なタッチジェスチャーです。
画面上のどこでもかまいませんので、一本の指先で、「コントロール」とガイドがあるまで、「シングルタップの長押し」をします。
指先を離さないで、そのまま上方向に垂直に3センチぐらい指先を動かしますと、「オルト」とガイドがあります。
さらに指先を画面から離さずに、下方向に垂直に3センチぐらい移動しますと、「ウィン」とガイドがあります。
さらにそのまま、上方向に垂直に3センチぐらい移動しますと、「シフト」とガイドがあります。
つまり、画面に指を置いたまま3センチぐらい上下に指を移動すると、「コントロール」「オルト」「ウィン」「シフト」とガイドがあります。
ガイドがあった所で、指先を離しますと、キーボードから、それぞれのキーを押したのと同じ動作になります。
例えば、画面に「シングルタップの長押し」して、「コントロール」とガイドがあったら上方向に移動して、「オルト」とガイドがあったら、下方向に移動して、「ウィン」とガイドがあったところで、指先を離しますと、「マイスタートメニュー オープン」とガイドがあって、「マイスタートメニュー」がポップアップ表示されます。
つまり、キーボードから、[Windows]キーを押したのと同じ動作です。
まだ、いろいろなタッチジェスチャーがありますが、とりあえず上のタッチジェスチャーを練習しておきますと、「MMMail2」や「マイエディット」などの操作が、画面タッチで出来ますので、具体的にアプリケーションソフトを動作しながら、タッチジェスチャーの説明を続けたいと思います。
上にも書きましたが、これらのジェスチャーはPC-Talker8独自のものですので、PC-Talker8がインストールされていないMIIX2 8では、動作が違います。