PC-Talker8は 2.14(2015年4月現在)から、タブレットでの「タッチ点字入力」に対応しています。
これは、画面上で、6点点字入力が出来る機能です。
しかし、タブレットのディスプレーが、10点マルチタッチに対応していないと、この「タッチ点字入力」は出来ません。
Windows8.1タブレットの中には、ディスプレーが5点マルチタッチのものも多くあります。10点マルチタッチとは、画面上で、同時に10本指のタップが認識出来る機能です。
「タッチ点字入力」を使用するには、8本指の同時タップを認識出来る機能が必要です。
このため、Windows8.1タブレットを購入する場合には、この点に注意する必要があります。あと、もう一つの注意点として、Windows8.1タブレットの中には、OSがWindows8.1RTのものがあります。
このWindowsRTには、PC-Talker8が対応していませんので、これも購入時に注意する必要があります。
この「タッチ点字入力」を行なうためには、点字を理解していることが必要で、少なくとも、点字が打てる必要があります。
ですからパソコンで文字入力をする時に、ローマ字入力でなくて、PC-TalkerのKTOSの6点入力を使って文字を入力している方であれば、かなりのスピードで、「タッチ点字入力」で、文字が書けます。
最初に、少しだけ、「タッチ点字入力」の設定をします。
1.「3本指でシングルタップの長押し」をします。
2.PC-Talker8の設定メニューが開きます。
3.「下にフリック」を繰り返して、「タッチ点字入力の設定」を選択して、「ダブルタップ」します。
「タッチ点字入力の設定」が開きます。
この設定メニューは、通常に「AOKメニュー」の「PC-Talker8の設定」を開いても、出てきません。
必ず、「3本指でシングルタップの長押し」を使って開きます。
4.設定しておいた方が、便利な設定項目だけを書いておきます。
「下にフリック」を繰り返して「起動時の文字種」を選択して、「左にフリック」して、「ひらがな」を選択します。
5.「下にフリック」を繰り返して、「左手親指に割り当てる入力キー」を選択して、「右にフリック」して、「エンターキー」を選択します。
「タッチ点字入力」の時に、左手の親指のタップで、[Enter]キーの入力が出来ます。
以上の2つだけは設定しておいてください。
6.「下にフリック」を繰り返して、「設定」を選択して、「ダブルタップ」します。
7.「2本指で上にフリック」してPC-Talker8の「設定メニュー」を閉じます。
1.「特殊キーのタッチ入力」で[Win]を選択して、指を離します。
2.「下にフリック」を繰り返して、「MyEdit」を選択して、「ダブルタップ」します。
MyEditが「無題1」とガイドがあって開きます。
タブレットは、横位置で、スタンドなどを使わずに、机の上などに平らに置いた方が、「タッチ点字入力」が行ないやすいと思います。
しかし、前にも書きましたが、MIIKS2 8の裏面には、ロゴマークのギザギザがありますので、専用のケースなどに入れていない場合は、何か下敷きをした方が良いと思います。
もちろん、慣れてくれば、膝の上などでも出来ます。
●タブレットの画面上で、「タッチ点字入力」を行なうためには、左右の手の、人差し指、中指、薬指、親指の8本の指を同時に、「シングルタップ」して、その指の位置を、画面に認識させることで、開始出来ます。
●画面に置く指の形は次のようにします。
人差し指、中指、薬指はかく指の間を少し離した状態で、自然な形にします。
キーボードのホームポジションの時のように、各指先は曲げないで、伸ばしたままの状態にします。
親指は、広げないで、自然な状態にしておきます。
指の開き方を、無理な形にしておきますと、6点入力をしている最中に、指のタッチ位置が変わってしまい、誤入力の原因になります。
●8本の指を画面にタップする方法です。
まず、左右の手の小指を、横向きに置いたタブレットの、左右の側面の中央あたりに引っかけるようにして、手の位置を固定します。
画面上にはかからないようにします。
そして、左右の、人差し指、中指、薬指、親指の8本の指先の腹を同時に「シングルタップ」します。
「点字入力」とガイドがあります。
これで、各指の位置が画面に認識されました。
6点入力の五十音表や「タッチ点字入力」の時の、編集作業などは、次回以降に書きますが、ここではテストとして、「あ い う え お」を入力してみます。
1.「あ」の入力
左手の人差し指だけを、第3関節から折り曲げて、指先の腹を、画面に軽く「シングルタップ」します。
「あ」とガイドがあり、カーソル位置に「あ」の文字が入力されます。
2.「い」の入力
左手の人差し指と左手の中指の2本を、第3関節から折り曲げて、指先の腹を、同時に画面に、軽く「シングルタップ」します。
「い」とガイドがあり、カーソル位置に「い」の文字が入力されます。
3.「う」の入力
左手の人差し指と右手の人差し指の2本を、第3関節から折り曲げて、指先の腹を、同時に画面に軽く「シングルタップ」します。
「う」とガイドがあり、カーソル位置に「う」の文字が入力されます。
4.「え」の入力
左手の人差し指と中指と右手の人差し指の3本を、第3関節から折り曲げて、指先の腹を、同時に画面に軽く「シングルタップ」します。
「え」とガイドがあり、カーソル位置に「え」の文字が入力されます。
5.「お」の入力
左手の中指と右手の人差し指の2本を、第3関節から折り曲げて、指先の腹を、同時に画面に軽く「シングルタップ」します。
「お」とガイドがあり、カーソル位置に「お」の文字が入力されます。
6.左手の、親指が「エンター」キーに設定してありますので、左手の親指の指先の腹を画面に軽く「シングルタップ」します。
「あいうえお」とガイドがあり、文字が確定します。
7.もう一度、左手の親指の指先の腹を画面に軽く「シングルタップ」しますと、「分割改行」とガイドがあり、改行されます。
これで、画面上で「タッチ点字入力」が出来ることが確認出来ました。
「タッチ点字入力」にしたままですと、「特殊キーのタッチ入力」などのタッチ操作が出来ません。
「タッチ点字入力」を終了するのには、次のようにします。
左右の人差し指、中指、薬指の「6本指で下にフリック」します。
または、片手の「5本指で下にフリック」します。
「キーアシスト」とガイドがあり、「タッチ点字入力」が終了します。
再度、「タッチ点字入力」を再開するのには、「8本指でシングルタップ」します。
文字入力の途中で、画面から手を離した時などにも、もう一度「8本指でシングルタップ」して、指の位置を再認識させルことで、文字入力を正確に続けることが出来ます。
1.「6本指で下にフリック」して、「タッチ点字入力」を終了します。
2.「4本指で下にフリック」します。
「MYEDITの警告メッセージ 無題1 への変更を保存しますか? エンターは はい Nは いいえ エスケープは キャンセル」とガイドがあります。
3.今回は、保存しませんので、「右にフリック」して「いいえ」を選択して、「ダブルタップ」します。
「エディット終わり」とガイドがあり、MyEditが終了します。
もちろん、「特殊キーのタッチ入力」で[Alt]を選択して、「ファイル F トップメニュー」で、「上にフリック」を繰り返して、「終了 X」を選択して、「ダブルタップ」しても、終了出来ます。