その他の設定

Windows8.1をスクリーンリーダーで使いやすくする、いくつかの設定をまとめておきます。

■「コントロール パネル」を小さいアイコンにする

前の項でも書きましたが、改めて書いておきます。
コントロールパネルの「カテゴリ C」表示形式は、目的の設定項目をキーボードだけで探すのは、慣れないこともあって少し不便です。
そこで、項目の数は多くなりますが、目的がはっきりわかる項目名にします。

1.[Windows]キーを押して「マイスタートメニュー」を出します。

2.[上下カーソル]キーで「設定 メニュー」を選択して、[右カーソル]キーを押してサブメニューを出します。

3.[上下カーソル]キーで「コントロール パネル」を選択して、[Enter]キーを押します。

4.コントロールパネルが開きます。
[Shift+Tab]キーを押して行き、「カテゴリ C」を選択します。
[Enter]キーを押しますと、ポーンと言う音がします。

5.[上下カーソル]キーで、「小さいアイコン」を選択して、[Enter]キーを押します。

これで、コントロールパネルの表示が、小さいアイコンになり、詳細な項目が表示されます。
項目の数が、多くなっていますので、画面には3列か4列にアイコンが並んでいます。
目的のアイコンを探すのは、[上下左右カーソル]キーで探します。

■タスクトレーの設定をします

タスクトレーに、常駐プログラムの情報を表示して置くと、いろいろと便利です。
例えば、ノートパソコンでは、バッテリーの残量が分かりますし、無線LANの接続状態も分かります、もしセキュリティソフトがインストールさ れていれば、その状態も分かります。

1.「コントロール パネル」を開きます。

2.[上下左右カーソル]キーで、「タスク バーとナビゲーション」を選択して、[Enter]キーを押して開きます。

3.項目を次のように設定します。
項目の移動は[Tab]キーで行ないます。
・タスク バーを固定する(&L) チェック。

・タスク バーを自動的に隠す(&U) チェックなし。

・小さいタスク バー ボタンを使う(&E) チェック。

・画面上のタスク バーの位置(T): 下 。

・タスク バーのボタン(B): 結合しない
この項目は[上下カーソル]キーで「結合しない」を選択します。

4.[Tab]キーで「カスタマイズ(&C)」を選択して、[Space]キーを押して開きます。
[Enter]キーでは開きません。

5.[Shift+Tab]キーを押して、「タスク バーに常にすべてのアイコンと通知を表示する(&A)」を選択して、[Space]キーでチェックを入れます。

6.[Tab]キーで「OK」を選択して、[Enter]キーを押します。

7.もう一度[Tab]キーを押して「OK」を選択して[Enter]キーを押します。

これで[Windows+B]キーを押しますと、タスクトレーにフォーカスが移動して、[上下カーソル]キーで情報を読むことが出来ます。

■グラフィックス・オプション を無効にする

INTELのチップセットが組み込まれているパソコンでは、「インテル(R) HD グラフィックス」ドライバーがセットアップされています。
(パソコンのメーカーによっては名称が少し違うかもしれません。)
このインテル(R) HD グラフィックスのホットキーは[Ctrl+Alt]キーとなっています。
例えば、[Ctrl+Alt+カーソルキー]キーを押すとパソコンの画面が回転して表示されてしまいます。
画面が180度回転して逆さまになっていても、スクリーンリーダーは正常に読み上げますので、視覚障害者は気がつかないのですが、健常者が見てびっくりすることがあります。
それと、[Ctrl+Alt]キーのホットキーはPC-Talker8のそれと重複していまして、インテル(R) HD グラフィックスのホットキーが優先しますので、PC-Talker8の[Ctrl+Alt+何らかのキー]キーのショートカットキーが効きません。
そこでインテル(R) HD グラフィックスのホットキーを無効にしておきます。
画面を設定するショートカットキーが効かなくなりますが、スクリーンリーダー使用者には影響がないと思います。

1.上で、タスクトレーの設定をした場合は、[Windows+B]キーを押して、タスクトレーにフォーカスを移動します。

2.[上下カーソル]キーで「インテル(R) HD グラフィックス」を選択して、[Application]キー又は「Shift+F10]キーを押します。

3.[上下カーソル]キーで「グラフィックス・オプション メニュー」を選択して[右カーソル]キーを押します。

4.[上下カーソル]キーで「ホットキー メニュー」を選択して[右カーソル]キーを押します。

5.[上下カーソル]キーで「無効化」を選択して[Enter]キーを押します。

タスクトレーの設定をしていない場合は、次のようにします。

1.[Windows+D]キーを押してデスクトップ画面を出します。

2.[Ctrl+Space]キーを押して、[Application]キーまたは「Shift+F10]キーを押してコンテキストメニューを出します。

3.[上下カーソル]キーで「グラフィックス・オプション メニュー」を選択して[右カーソル]キーを押します。

4.[上下カーソル]キーで「ホットキー メニュー」を選択して[右カーソル]キーを押します。

5.[上下カーソル]キーで「無効化」を選択して[Enter]キーを押します。

これで、インテル(R) HD グラフィックスの[Ctrl+Alt]キーのホットキーが無効になり、PC-Talker8の[Ctrl+Alt]のホットキーが動作するようになります。

■IMEの自動オンオフの設定

Windows8では、IMEのオンオフの挙動がWindows7の時と違っています。
これは、Microsoftの「ストアアプリ」をデフォルトで使うためだと思うのですが、Windows8を起動した直後に、IMEはオンになっています。
これですと前に書いた「マイスタートメニュー」を出して[D]キーを押して「document」にジャンプするアクセスキーを使うためには、いちいち「半角/全角」キーを押してIMEをオフにしなければなりません。
これは、Windows8のアクセスキーを使うのには、かなり不便です。
また、MMMail2を使っている方は、メール作成の時に「メール作成の内容と件名の入力時は自動で漢字オンさせる(&K) チェック」の設定がしてあるにも関わらず、この機能が有効になりません。
この問題を回避するために、次の設定をします。

1.コントロールパネルを開きます。

2.[上下左右カーソル]キーで「言語」を探して[Enter]キーを押します。

3.[Tab]キーを押して行き「詳細設定」を選択して[Enter]キーを押します。

4.[Tab]キーを押して行き「アプリ ウィンドウごとに異なる入力方式を設定する チェックなし」を選択して[Space]キーを押して「チェック」にします。

5.[Tab]キーで「設定を保存」を選択して[Space]キーを押します。

6.[Tab]キーを押して行き「コントロール パネル ホーム 」を選択して、[Enter]キーを押してコントロールパネルの画面に戻ります。

これで、IMEの挙動が従来のようになります。


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