視覚障害者がスクリーンリーダーでExcelが使い易くなる設定が有りますので書いておきます。なお、この設定には一部マウスを使わないと出来ません。
Excelには、「Officeアシスタント」と言うヘルプをアシスタントする「イルカ」の絵が画面に出ています。そして色々な声を出して鳴きます。しかし、この「Officeアシスタント」にフォーカスが当たってしまうと、スクリーンリーダーの音声が出なくなってしまいます。そこで、この「Officeアシスタント」の「イルカ」が出てこないように設定します。Officeアシスタントを使用しなくても、Excelの「ヘルプ」は使えます。
1.Excelを起動します。
2.[Alt]キーを押してメニューバーにいき、[右カーソル]キーで「ヘルプ(H)」を選択します。
3.[下カーソル]キーで「Office アシスタントを表示する」を選択して[Enter]キーを押します。プルダウンメニューの中に「Office アシスタントを隠す」が有る場合は、「Officeアシスタント」は表示されています。
4.「Officeアシスタント」の「イルカ」をクリックします。
5.「オプション」をクリックします。
6.「オプション」のタブの「Office アシスタントの使用」のチェックを[Space]キーで外します。
7.[Tab]キーで「OK」まで行き[Enter]キーを押します。
これで、新しくExcelファイルを開いても、Officeアシスタントは出てきません。
Excelのメニューバーの各項目のプルダウンメニューは、初期設定では[下カーソル]キーを一度押しただけでは、総てのコマンドメニューが表示されない設定になっています。これを総て表示する設定に変更します。
1.Excelを起動します。
2.[Alt]キーを押して、メニューバーに行き[右カーソル]キーで「ツール(T)」を選択します。
3.[下カーソル]キーで「ユーザー設定」を選択して[Enter]キーを押します。
4.設定ダイアログが開きますので、[Ctrl+Tab]キーを押して「オプション」のタブに行きます。
5.[Tab]キーで「常にすべてのメニューを表示する(N)」を選択して[Space]キーを押してチェックを入れます。
6.[Tab]キーを押して「閉じる」まで行き[Enter]キーを押します。
これで、メニューが一度に総て表示されます。
[XP-Readerの設定]
1.[Windows+B]キーを押して、[下カーソル]キーでXP-Readerを選択して[Enter]キーを押します。
2.XP-Readerの設定画面が開きます。
3.[Ctrl+Tab]キーを押して、「Excelの読み上げ」のタブに行きます。
4.[Tab]キーで「読み上げ内容」に行き[上下カーソル]キーで、「内容+番地」を選択します。
5.[Tab]キーで「参照形式」を選択して、[上下カーソル]キーで「A1」を選択します。
6.このタブページの残りの項目は、全てチェックを付けて下さい。
7.[Tab]キーで「OK」まで行き[Enter]キーを押します。
[PC-Talkerの設定]
1.[F12]キーを押して、AOKメニューを出します。
2.[下カーソル]キーで「初期化ツール」を選択して[Enter]キーを押します。
3.[上下カーソル]キーで「Excelの読み上げ」を選択して[Enter]キーを押します。
4.[Tab]キーで「Excel 読み機能のインストール」を選択して[Enter]キーを押します。PC-TalkerでExcelを読めるようになります。
5.[ESC]キーを押して、AOKメニューのはじめの画面に戻ります。
6.[上下カーソル]キーで「PC-Talkerの設定」を選択して[Enter]キーを押します。
7.[上下カーソル]キーで「拡張設定 E ウィンドウ」を選択して[Enter]キーを押します。
8.[Tab]キーで「EXCELでカーソル移動時 番地を読み上げる」を選択して、[Space]キーを押してチェックを入れます。
9.[Tab]キーを押して、「設定」まで行き[Enter]キーを押します。
10.[ESC]キーを2回押してAOKメニューを閉じます。
もし、Excelのセルに入力した文字をスクリーンリーダーが読み上げない場合は、次の設定をします。
1.コントロールパネルの「地域と言語のオプション」を開きます。
2.「言語」タブの「詳細」のボタンを押します。(IMEツールバーの上で右クリックして「設定」を選んでも同じです)
3.「詳細設定」タブを開いて、「システムの構成」の「詳細なテキストサービスをオフにする」にチェックを付けます。
4.「OK」ボタンを押すと確認のメッセージが出ます。
これで、入力時に音声出力します。