1-10 行の高さ、列幅の変更

Excel の一つのCellの大きさは自由に変えられます。初期値では、列幅は8.38桁に、行の高さは、13.5ポイントに設定されています。
まず、列の幅ですが、8桁というのは、半角文字で8文字までしか表示されないということになります。少しややこしいのですが、前に書きましたように一つのCellには、大変多くの文字が入力出来ます。しかし、画面に表示されるのは、先頭の8文字だけです。日本語ではその半分の4文字です。
スクリーンリーダーはそのCellがActiveになると、そこに入力されている文字は、全部読み上げてしまいますので、あたかも入力したデータが、全部画面に出ているように思ってしまいます。でも、画面を見ている人は不便です。

そこで、入力した文字が全部表示されるように、列幅や高さを調節したり、文字の大きさを変えたりします。ここでは、単純に列幅と行の高さを変える方法を書いておきます。色々なテクニックは、実用編で行ないます。

[列の幅を変える]

列幅は、入力した文字数に合わせて自動的に変わるように設定も出来ますが、ここでは手動で設定する方法を書いておきます。

1.列幅を変えたい列のセルを選択します。

2.[Alt]キーでメニューバーの「書式(O)」を選択して、[下カーソル]キーでプルダウンメニューを出します。

3.[下カーソル]キーで「列(C)」を選択して、[右カーソル]キーでサブメニューを出します。

4.[上下カーソル]キーで「列幅(W)」を選択して[Enter]キーを押します。

5.列幅を設定するダイアログが出て、「列幅のエディット」が選択されていて、現在のCellの幅が書かれています。

6.[Del]キーを押して数字を削除してから、新しく設定する列の幅を、半角数字でキーボードから入力して[Enter]キーを押します。

7.列幅が設定した桁数になります。桁数は、半角文字(1Byte文字)で数えます。

[行の高さを変更する]

行の高さも手動で変更出来ますが、単位がポイントですので、計算が面倒なのでほとんど使いません。
今回は、フォントのサイズを大きくした時などに、自動的に行の高さを設定する方法を書いておきます。

1.行の高さを変えたい行のCellを選択します。

2.[Alt]キーでメニューバーの「書式(O)」を選択して、 [下カーソル]キーを押してプルダウンメニューを出します。

3.[下カーソル]キーで「行(R)」を選択して、 [右カーソル]キーでサブメニューを出します。

4.[上下カーソル]キーで「自動調整(A)」を選択して、[Enter]キーを押します。

5.Cellの高さが、Cellの内容に合わせて自動調整されます。

この操作が必要なのは、文字のサイズを大きくしたり、文字列がCellの中で複数行になっている場合などです。


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