1−6 データの入力、編集(文字列、数値、日付、数式)

Excelのデータの入力は、Active Cellに対して行ないます。データを入力する前には、まずデータを入力したいCellを選択して、Activeにする必要が有ります。
一つのCellに記入出来る文字は、半角の文字で32767文字、日本語の2Byte文字では16383文字になりますが、実際にはこれほど長いデータを入力することはありません。
ExcelのCellには数値、文字列、日付、数式、コメントなど、いくつもの種類のデータが入力出来ます。この、入力データに種類があると言うことがExcelの大きな特徴でもあります。しかし、スクリーンリーダーの読上げでは判断出来ないことがありますので、注意してください。
Cellの「書式設定」で入力出来るデータの種類を限定したり、表示のスタイルを変更したり出来ます。(これについては実用編で詳しく書きます)

[数値]

半角の数字だけを入力すると、このデータは「数値」として扱われます。入力された文字は、Cellの中に右詰で表示されます。この「数値」は、演算子や関数を使った数式で計算する事が出来ます。また、自動的に[\](円マーク)を入れたり、3桁毎に[,](コンマ)を入れたり、小数点以下の表示桁数を決めたりする設定も出来ます。

[文字列]

日本語の文字などの事です。Excelでは、これを「文字列」と呼んでいます。半角の数字だけでも設定によって文字列として扱うことも出来ますが、文字列にすると数式での計算は出来なくなります。「100円」などと、書いた場合は数値ではなくて文字列となりますので注意して下さい。

[日付・時間]

Excelでは、日付のデータは特別に扱います。日付として扱われる主な書き方は、以下のようなものがあります。
2007/6/30、2007-6-30、H18/6/30、平成18年6月30日
などです。
日付のデータは、日数や年齢などの計算が出来ます。この日付データの扱い方は、「実用編」で詳しく行ないます。

[数式]

ExcelのCellには、データの他に計算式や関数などの数式を書く事が出来ます。
例えば、A1のCellの数値とB1の数値を加算した値をC1に表示したい場合は、C1のCellに次のように書きます。
=A1+B1
C1のCellには、この数式は表示されないで加算された数値だけが表示されます。

[データの入力]

1.入力したいCellをActiveにします。

2.キーボードから、数値、文字列、数式を入力します。

3.[Enter]キーを押すとCellの内容が確定し、一つ下のCellがActiveとなります。
(日本語変換ONの場合は、最初の[Enter]で文字列が確定し、次の[Enter]でCellの確定となります)
Cellを確定した時に、右側のCellをActiveにするように設定する事も出来ます。また、[Tab]キーを押しても右側のCellをActiveにする事が出来ます。

*入力に便利なショートカットキー
[Ctrl+;(セミコロン)]:今日の日付(パソコンが持っている)が入力されます。
[Ctrl+:(コロン)]:今の時刻(パソコンが持っている)が入力されます。
[Ctrl+D]:上のセルと同じデータの入力。
[Ctrl+R]:左のセルと同じデータの入力。

[データの削除]

Cellに入力された文字、数値、数式を削除するには、削除したいデータの入力されているCellを選択して[Del]キーを押します。また、Active Cellに数値、文字列がすでに入力されている場合は、新しく文字を入力すると、その文字によって上書きされます。

[Cellの編集]

Cellに入力されている、数値、文字列、数式などの一部を訂正したい場合は次のようにします。

1.訂正したいCellを選択します。

2.[F2]キーを押します。

3.選択されたCellに入力されている文字列の最後にカーソルが表示されます。

4.[カーソル]キーを使って、削除したい文字を選択して[Del]キーを押します。また、[BS]キーでカーソルの左の文字を削除出来ます。

5.文字を追加したい場合は、カーソルの位置に文字が入力されます。

6.[Enter]キーを押すと、日本語変換がONの場合は、文字列が確定し、もう一度[Enter]キーを押すとCellが確定し一つ下のCellがActiveになります。


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