2-6 計算式の書き方(Cell参照)

前の項目で、実際の数値を入れた計算式の書き方を練習しましたが、実際にExcelで計算式を使う場合は、数値の代わりにCellの番地を指定して、そのCellに入力された数値を計算に使います。
例えば、CellA1に「3」CellB1に「4」と入力されていた場合に、CellA1の値とCellB1
の値を足したい時は、次のように計算式を、CellC1に書きます。
=A1+B1
こうして値が入力されている、Cellの番地(Address)を書くことによって、計算ができます。
CellC1には「7」と表示されます。

このように、計算式の中に書かれた、CellA1やCelB1のことを「参照Cell」といいます。また、この計算式はCellA1とCellB1を「参照する」と言います。
この「参照」という言葉は、Excelを操作する上で非常に多く使われますので、よく覚えておいて下さい。Cellばかりではなくて、「参照WorkSheet」「参照WorkBook」などもあります。

Cellを参照して計算式を書くことによって、計算が非常に便利になります。上の例で、CellA1の値を「3」から「6」に変更しますと、CellC1の値は自動的に「10」になります。
では、前の項目で、やった応用問題は、Cell参照で計算式を書くとどうなるのでしょうか。

CellB2にメモリの単価「2500」を入力します。
CellC2に、個数「2」を入力します。
CellD2に値引率「20%」を入力します。
CellB3にハードディスクの単価゛13000」を入力します。
CellC3に個数「1」を入力します。
CellD3に値引率「20%」を入力します。
CellE2にメモリの値段を計算する式を書きます。
=(B2*C2)*(1-D2)
CellE3にハードディスクの値段を計算する式をかきます。
=(B3*C3)*(1-D3)
CellF4に合計を計算する式を書きます。
=E2+E3

合計があいましたか? F4のCellを選択して、計算結果を確認して下さい。

ハードディスクの個数を 2 にしてみましょう。CellE4の合計は幾らになりましたか?

CellA1に「商品名」
CellB1に「単価」
CellC1に「個数」
CellD1に「値引率」
CellE1に「小計」
CellF1に「合計」
CellA2に「メモリ」
CellA3に「ハードディスク」
と文字列を入力しますと、「売上票」とか「お買い物リスト」の原型が出来ます。少し工夫をしますと、「お小遣い帳」になるかも知れません。

このExcelファイルは、次の項目でも使いますので、マイドキュメントに保存しておきましょう。
保存の手順です。

1.[Alt],[F]キーを押してメニューバーの「ファイル(F)」のプルダウンメニューを出します。

2.[上下カーソル]キーで「名前を付けて保存(A)」を選択して[Enter]キーを押します。

3.保存のダイアログが出ます。

4.「ファイル名(N):」の項目が選択されていますので、「keisannsho」とファイル名を入力します。

5.[Tab]キーを押して行き「保存先」を選択して、[上下カーソル]キーで「マイドキュメント」を選択します。

6.[Tab]キーを押して行き「保存」を選択して[Enter]キーを押します。


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