2-9 計算に使う主な関数

引数は関数によって設定方法が違いますので説明を加えます。
前項のSUM関数のように、複数の値を対象として引数とする関数は、30個までカンマで区切って記述できるので引数の数は可変です。
一方、四捨五入を行う関数のように、第1引数は四捨五入する値、第2引数は四捨五入する位を記述するという具合に、引数がそれぞれの計算の条件を持つため、引数を記述する順序や書き方、引数の数が決まっている関数もあります。
全部の関数とその使い方を暗記することは出来ませんので、関数を使用する時は、関数ウィザードのヘルプで調べる習慣を付けて下さい。
常時使う関数は限られているので、関数名を概ね覚えておけばヘルプで調べることができます。

[計算に使う主な関数](括弧内は読み方です)

1.引数すべてが計算の対象となる関数
SUM(サム)
引数の合計を返します。
書式 SUM(数値 1,数値 2,...)
AVERAGE(アベレージ)
引数の平均値を返します。
書式 AVERAGE(数値 1,数値 2,...)
COUNT(カウント)
引数リストに含まれる数値の個数を返します。
書式 COUNT(値 1,値 2,...)
COUNTA(カウント エー)
引数リストに含まれる空白でないセルの個数を返します。
書式 COUNTA(値 1,値 2,...)
MAX(マックス)
引数リストの中の最大値を返します。
書式 MAX(数値 1,数値 2,...)
MIN(ミニマム)
引数リストの中の最小値を返します。
書式 MIN(数値 1,数値 2,...)

2.第1引数は抽出の対象となるデータの範囲、第2引数は順位
LARGE(ラージ)
指定されたデータの中で k 番目に大きなデータを返します。
書式 LARGE(範囲,順位)
SMALL(スモール)
データの中で k 番目に小さな値を返します。
書式 SMALL(範囲,順位)

3.第1引数は抽出の対象となるデータの範囲、第2引数は順位、第3引数が昇順か降順かの指定。
RANK(ランク)
数値のリストの中で、指定した数値の序列を返します。
書式 RANK(数値,範囲,順序)

4.第1引数は対象となるデータ、第2引数は四捨五入する位
ROUND(ラウンド)
数値を四捨五入して指定された桁数にします。
書式 ROUND(数値,桁数)

5.第1引数は対象となるデータ(一つしかありません)。
INT(インティジャー)
数値を最も近い整数に切り捨てます。
書式 INT(数値)


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