3-4 Cellの書式をクリアする

行の高さや列幅を設定したCellで、データを書き換えようとして[Del]キーで文字列を削除しても、行の高さや列幅、書式は変わりません。この列幅や、行の高さは、再度設定し直す必要があります。視覚障害者は、画面で確認が出来ないのでこの再設定をしないことが多くあります。行の高さと列の幅は、表を作り替えた時には必ず確認しましょう。

また、一度日付を入力したCellでは、自動的に表示形式が日付に設定されています。ですからその日付を[Del]キーで削除してもCellの表示形式は、「日付」のままなので数値を入力しても自動的に日付で表示されてしまいます。この、表示形式の違いは、Excelを操作する上で混乱の原因になりますのでよく理解しておいて下さい。この現象を回避するためには、データを削除するときに[Del]ではなくて「クリア」を使う必要があります。

また、表を作り直す時にはCellの表示形式を再設定すると良いと思います。

「書式(O)]、「セル(R)」で設定したCellの書式は、次の方法でクリアできます。

1.書式をクリアしたいCellを選択します。複数のCellの書式をクリアする場合は、そのCellを範囲選択します。Sheet全体をクリアする場合は、[Ctrl+A]でSheetを選択します。

2.[Alt],[E]キーを押してメニューバーの「編集(E)」のプルダウンメニューを出します。

3.[下カーソル]キーで「クリア(A)」を選択して、[右カーソル]キーでサブメニューを出します。

4.[上下カーソル]キーで次のサブメニューの中から、目的の項目を選択して[Enter]キーを押します。
「すべて(A)」を選択して[Enter]キーを押すと、Cellの書式と文字列が全てクリアされます。ただし、列幅や行の高さは変わりません。

もし、Sheetを全部作り直すのであれば、新しいSheetを挿入してそれを使った方が速いかも知れません。


前の項目へ 視覚障害者のためのExcel講座へ戻る 次の項目へ