Kzemi講座17:ダイアログ形式の操作方法

講座4」でWindowsの特徴の一つの「マルチタスク」について書きましたが、この「ダイアログ形式」もWindowsの大きな特徴の一つです。「ダイアログ」と言うのは「対話」と言う意味です。Windowsの操作の多くはこの「ダイアログ形式」(対話形式)で行なう事が出来ます。特に、色々な設定をする場面などではこの「ダイアログ形式」がほとんどです。パソコンの操作が対話形式で出来る様になったために、パソコンがこれだけ普及したのだと思われます。今回はこの「ダイアログ形式」でのキー操作について説明します。
では、どのような時にこのダイアログ形式の画面が表示されるかと言いますと、皆さんが多く使うのは、エディタなどで、文章を編集した後で「名前を付けて保存」などのコマンドを実行した後に出てくる「ファイル保存」のダイアログとか色々なソフトの設定画面などで出て来るものもそうです。また、ファイルを削除する時に「ごみ箱に入れても良いですか?」の確認の画面もそうです。このダイアログ形式の画面には何種類かの操作方法の違う「ダイアログボックス」が有ります。

例を挙げながら1つずつ説明をします。
ダイアログ画面の各項目を移動するのには[Tab]キーを使います。項目を逆回りに移動するのには[Shift+Tab]キーを使います。

1.【ボタン】
この「ボタン」には「はい(Y)」、「いいえ(N)」、「OK」、「キャンセル」、「次へ(N)」、等が有ります。
PC-Talkerは、「XXのプッシュボタンの確認」と読みます。
XP-Readerは、「XXのプッシュボタン」と読みます。(XXは項目名です)
操作方法は[Tab]キーで「ボタン」を選択してから[Enter]キーを押して実行します。
例としては
マイエディットやMMエディタなどで文章を編集して終了すると「内容が変更されています、保存しますか?」などのメッセージが出て「はい(Y)」、「いいえ(N)」、「キャンセル」の「ボタン」があります。

2.【エディットボックス】
キーボードから文字が入力出来る項目です。通常は一行だけで複数の行は入力出来ません。
PC-Talkerは、「XXのエディットの文字入力」と読みます。
XP-Readerは、「XXのエディット」と読みます。(XXは項目名です)
操作は、キーボードから文字を入力します。
例としては
マイエディットの「ファイル名を付けて保存」で出てくるダイアログでファイル名を書く項目がそうです。

3.【リストボックス】
リストの項目が書かれていてリスト名の選択が出来ます。
PC-Talkerは、「XXのリストビューの選択」と読みます。
XP-Readerは、「XXのリストビュー」と読みます。(XXは項目名です)
操作は、[上下カーソル]キーでリストを選択します。選択されたリスト名を読み挙げます。
例としては、
メールソフトのアドレス帳のアドレス名などがそうです。

4.【コンポボックス】
リストが選択出来ます。
PC-Talkerは、「XXのコンポボックスの選択」と読みます。
XP-Readerは、「XXのコンポボックス」と読みます。(XXは項目名です)
操作は、[下カーソル]キーを一度押しますと「コンポボックス」が開いてリストが出てきますので[上下カーソル]キーでリストを選択します。
例としては
マイエディットのファイルの保存ダイアログの画面で「現在のドライブ」がそうです。

5.【コンポボックスのエディット】
リストの選択や文字の入力が出来ます。
PC-Talkerは、「XXのコンポボックスのエディット、選択、文字入力」と読みます。
XP-Readerは、「XXのコンポボックスのエディット」と読みます。(XXは項目名です)
操作は、[下カーソル]キーでコンポボックスを開き、[上下カーソル]キーでリストが選択出来ます。ただし、ここに出てくるリストは固定リストでは無い場合も有ります。リストが出ていても、文字の入力が出来ます。直ぐに入力すると、表示されている文字列は入力した文字列に置き換わります。[左右カーソル]キーを押してから文字を入力しますと、リストに出ていた文字列の一部を変えたり、追加したりする事も出来ます。
例としては
MMエディタのファイル保存の画面での「ファイル名」の項目がそうです。

6.【ラジオボタン】
丸の付いた数個の項目が在り、有効項目には丸の中に黒丸がついています。
PC-Talkerは、「XXのラジオボタンの選択」と読みます。
XP-Readerは、「XXのラジオボタン」と読みます。
操作は[カーソル]キーで有効項目の選択が出来ます。有効に選択された項目を読み上げます。
例としては
マイコンピュータの「ホルダオプション」の設定画面などで出てきます。

7.【チェックボックス】
四角の付いた項目があり、有効な項目は四角のなかにレの字のチェックがついています。
PC-Talkerは、「項目にチェックがある場合は「XXチェック」、無い場合は「XXチェック無し」と読みます。
XP-Readerも、項目にチェックがある場合は「XXチェック」、無い場合は「XXチェック無し」と読みます。(XXは項目名です)
操作は[Space]キーを押す事によってチェックのオン、オフを行ないます。
例としては
ソフトの設定画面などに沢山出てきます。
以上が主な「ダイアログボックス」の種類と操作の方法です。

Windowsの標準の「ダイアログボックス」はスクリーンリーダーで読み上げますが、プログラマーなどが独自に作った「ダイアログボックス」は読み上げない場合がほとんどです。
ダイアログ形式では、これらの「ダイアログボックス」を組み合わせて対話形式の操作をする事になります。

ヒント
色々な設定画面で[Tab]キーで項目を移動した時に、読み上げるその項目を最後まで聞く事によってその「ダイアログボックス」の種類が判別でき、操作方法が分ります。

PC-Talkerのダイアログボックスの読み上げ方はAOKメニューで読み方の変更が出来ます。

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